おひさしぶりです! 
ツイッターで篠原ともえちゃんがフジヤマのことについて書いているのを読んで、そうそう、そう言えばごぶさただな、と思いました。 
で、6年ぶりに、フジヤマHPに連載していたエッセイの新しいのを書いてみました。 
たいしたものではありませんが、どうぞ、ご笑納ください! 

約百科事典(30)
サインの字が読めないのはなぜですか?
 
芸能人やスポーツ選手などにサインしてもらうと、その人の名前をちゃんと知っているにもかかわらず、なんと書いてあるのか読み取れないことがあります。 
この怪奇現象に対して、いくつかの仮説がたてられてきました。
 
(1)ニセのサインを防止するため 
(2)読み取れることで熱心なファンであることを証明できる。つまり、サインする人とファンの間柄を密接なものと勘違いさせるため 
(3)契約書にサインを書かせる罠から逃れるため(色紙だと思ってサインしたら、結婚届を色紙状にしたものだった、という笑えないウソがあります) 
(4)字がヘタ 

しかし、ここで真相を明かしておきましょう。

そもそも、なぜ、人は有名人のサインをほしがるのでしょうか。 
それは、有名人と接触した証がほしいからであり、正確に言えば、有名人の一部を所有したい、という欲望からなのです。 

そこで有名人は、「サイン」と称して、自分の一部を分け与えます。 

手指から筆記用具を通じて、身体の内奥に潜んでいる有名人の本質、スピリットともいうべき存在を体外に延長した場所に披露するのです。 
そうです。 

サインに書かれているのは、文字ではなく、その人の遺伝子の姿なのです! 

遺伝子のような、微細でわけのわからないものの姿を、有名人はどうやって知ることができるのでしょうか。 
たいてい、知りません。 
本人にもわからない遺伝子の姿なのですから、もらったファンの側としては、そうやすやすと判読できるはずがないのです。
 
ファンに対して真摯な有名人ほど、より忠実に遺伝子を再現しようとするため、ますます何が書いてあるのか読めなくなってしまうのです。
 
おわかりかな? 
いいや、わからん。
 
2010/10/11

保山宗明玉からのおしらせ
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(保山復活) 
6年の眠りから目覚めました。寝すぎ。 
自分のバックナンバー読むと、もう難しすぎて、何が書いてあるのかわかりません。
若気のいたりとは、こういうことなんだな、と痛感しています。 
これからは、「中年のいたり」で行きたいです。 
こんな日記もはじめました。 

「四月バキュア」http://ameblo.jp/hozanhyan/