いぬん堂

アーティスト タイトル 形態
税抜定価
memo
エスカレーターズ ディスコグラフィー CD
\2000
岡山のパンク!1990-2002を収録
おにんこ なぞなぞ CD
\2000
初回分ステッカープレゼント
神田森莉 アントニオ青年のエイリアンSEX体験 CD
 \2500 
 
ゴキブリコンビナート ちょっぴりスパイシー CD
\1800
劇団「ゴキブリコンビナート」の1stアルバム
ゴキブリコンビナート 粘膜ひくひくゲルディスコ CD
\1800
97年第6回公演含む集大成的一枚!
コンチネンタル・キッズ ビート・クレイジー・イヤーズ CD
\2500
ビークレ時代の作品のCD化。未発表ライブも収録!SSのカヴァー曲もあり。
SAMURAI ポイントゼロ CD
\2500
1985年渋谷屋根裏でのライブ!
カセットでのみ発売されたものをCD化。
SAMURAI セレクト CD
\2500
83年〜85年にかけて発売された3枚のEPのCD化。
SAMURAI 20 years ago.go !! CD+DVD
\3000
初期作品集CDと85年屋根裏ライブ映像集!
スペルマ ラブ&ドリーム CD
\2500
初期音源のCD化
KSKU (ケスケウ)  ワイルドチンポ 6 CD/s
\500 
 金属ジャケット
スーパーミルク  ライブ・エレキダンス1979〜1980 CD
\2500
 
太陽肛門スパパーン テロリストブッシュと人間 CD
\2415
 
太陽肛門スパパーン 哀愁グッドバイ CD
\1300
 
太陽肛門スパパーン 映画「レフトアローン」オリジナルサウンドトラック CD
\2000
 
 突然段ボール デラックス・シングル CD/s 
\1500
 
と  突然段ボール+石川浩司 ワカラナイ CD
\2500
 
突然段ボール+石川浩司
withおにんこ 
管轄外   CD
 \2500
 
西村茂樹 シャイニー・ゴースト CD+DVD
\2500
ルーズ〜ラウドマシーンを経てのソロ活動
ブラン 憧れと幻想 CD
\2300
 
 ミヤマGt. 侵略者を撃て CD
\1800 
 
モーリー・ロバートソン 疾風怒涛る CD
\1800
 
the LOODS stop fuckin' around ! CD+DVD
\2500
1stアルバムCD化
the LOODS loud live loods CD+DVD
\2500
86年発売のCD化
the LOODS still loud CD+DVD
\2500
2007年3月のライブ!ゲストに中川敬
VA ドクター(KYON在籍)/スーパーミルク/バンパイア/マヴォ/ベルミス etc. 京大軽音ニューウエイブ黄金時代 CD
\2500
'79-'82録音


いぬん堂の紹介 ●スターリン編   牛戸圭一(いぬん堂 主宰)

ザ・スターリンのラスト・ライヴ『FOR NEVER』のリマスター盤を発売した。

本来ならトリビュート盤と合わせて企画すれば復活劇もあったのだから、さらに盛り上がったはずだが、こちらの事情で随分と遅くなってしまった。
それでも、発売できたのだから、御の字か。

今回の復刻でネックになったのは、オリジナルのマルチ・トラックが現存するかということだった。

現存すればこのライヴを完全収録することも可能なわけで(全長二時間以上にも及ぶザ・スターリン史上最長のライヴだった)、インディーの流通ではレコ倫も関係ないため「電動コケシ」「冷蔵庫」なども収録可能なのだ。ところが、マルチというものは、使い廻されている事が多く、残念ながら今回もその姿を確認する事ができなかった。おそらく、使い廻されジャックされてしまったのであろう。

嗚呼、何と惨い事を。

確かに全てのマルチをメーカーが保存していたとすると、その数はマスターの何倍にもなるわけだから、およそ管理は不可能ではある。倉庫代だけでも大変な予算を裂く事になるので、いた仕方ないであるのだが、重ね重ね残念だ。だがもし、仮にマルチが現存したとしても、アナログのマルチをトラック・ダウンするとなると、昨今のデジダル化したスタジオではそれも至難の技だったは思うが。

そこで、何とか他の音源が残されていないものかとさらに捜索すると、果たしてあった。

すでにトラック・ダウン済みのマスター・テープ編集前の素材が発見されたのだ。

これに今回ボーナス・トラックとして収録された4曲「解剖室」「GASS」「仰げば尊し」「M-16」が残されていた。さすがに前述の「電動コケシ」「冷蔵庫」などはレコ倫を絶対通らないはずなので、トラック・ダウンまでにも至らなかったようで、残されていなかった。それにしては、「GASS」「解剖室」が残されているのが謎だ。キチガイ猫!っておもいっきりひっかかると思うのだが。
そして、オリジナルLP発売時にレコ倫でひっかかったためスクランブル処理された「バキューム」「猟奇ハンター」(オリジナルでは改題され「ロック・ハンター」とされた)も修正前の素材が発見され、16年目にして無修正で収録する事が出来た。これが出来なかったら今回の復刻は意味がないと思っていたので、ここに至って確実な手応えを得たものだ。

こうなればブックの方も充実させたいと思い、当時のラスト・ライヴについてのインタビューを収録すべく捜索に入ったのだが、どうにも見つからない。「アリーナ37℃」だとばかり思っていたのだが、国会図書館でバック・ナンバーを捜索するも掲載はない。読んだ記憶はあるので、確かに載った雑誌があるはずなのだが、「ロッキンF」か「プレイヤー」だったのか?「DOLL」じゃないし、何だったのか今もって不明。だので、今回の収録は見送った。

残念だ。どなたか御存知の方がれば、御教示願いたい。

代わりにというか、もうひとつの目標だったのだが、ザ・スターリンの年表制作。

写真集「ザ・スターリン1980-1985」に既にあるのだが、これがどうにも間違いが多い。これに、当時出たミニコミ「ME-HER」の別冊「GO!GO!スターリン」のシンタロウの手記を元に制作された年表(GO GOスターリン・ツアー直前まで)を照らし合せ、さらに可能な限り、当時のチラシ、現存するライヴ・テープ、雑誌の切り抜きなどから検証して、年表制作にはいった。

こうなると、メンバーの変遷も押さえたい。御存知のようにザ・スターリンはメンバー・チェンジの激しいバンドだった。コロコロとメンバーが替わる。K5が参加した時期と『虫』レコーディングにテイユウが参加している時期が重なっていたり、80年の北海道ツアーのみBOY(Dr)、石黒浩孝(「造反医学」後の「イルボーン」のG)が参加したりと、その変遷も変則的で今回改めて驚かされた。可能な限り押さえたつもりだが、事実誤認があれば御指摘頂きたい。

この作業と平行して、「コケシドール」のレコーディングを開始した。この名前にピンと来る人はザ・スターリンの古くからのファンだろう。

本家は正確には「コケシ・ドール」か。このコケシ、本家ミチロウが参加しているはずもない。何故か今頃30オヤジ共が集まって結成したザ・スターリンのコピー・バンドだ。

別に今年のザ・スターリンの復活劇に刺激され結成されたわけではない。その一年も前に結成されたものだ。中学生の頃、どうしてもやりたくてやりたくてしようがない!と、ギターやチンポを持った感じが何の因果か今頃フィードバックしてきたようなバンドだ。

こういう遅れて来た変態というのはたちが悪い。

普通コピーというものの創造性のなさに飽きも来よう。馬鹿馬鹿しくもなろう。それで解散というのが関の山だと思っていた。ところが、こいつらは「GSだってほとんどコピーだし、アナーキーの1stだって半分はコピーだ」などとぬかし、サルのように「やり出したらとまらない」のである。

恐ろしき中年不良達である。

だが、本家ザ・スターリンがそうだったように、メンバーがコロコロ替わる。そりゃあそうだ、こんな不毛なバンドにいつまでも人が居続けるわけがない。ベース、ドラムとすでに三人目である。しかしここに来て安定してきたため、前述のレコーディングに入ったわけだ。これもおよそ頭がおかしい。

コピーバンドでCDを出そうというのである。

タイトルは「コケシズム」。もちろん例のアレから頂いた。このレコーディングが又狂気じみていて、あの「電動コケシ」や初期ADK作品の音質の悪さが出したい!と8chのMTRを入手する作業から始まった。つまり今どきカセット録音なんである。このデジタル全盛の世の中にだ。

しかし、デジタルではあのモア〜っとした感じで分離がよいもにあげるのが至難の技なのだ。

「やはりタムは偉大だ」などとキャツらはべっちょべっちょしながらレコーディングは続けられ、現在でも進行中だ。発売日は未定なれど、ジャケットは早見純画伯の描きおろし、ライナーは風俗ライターの松沢呉一氏、そしてあの『ING,O!』創刊号にも寄稿している秋山蹄の「背中の黒い虫2002」も収録予定という事まで決まっているのがまた恐ろしい。

レパートリーはもちろん『トラッシュ』からの曲が多いのだが、最近は『虫』ぐらいまで裾野が拡がってきた。さらに「スター階段」あたりまで拡がると面白いのだが、今度は「非常階段」のコピー?バンドまで(バンドなのか?)用意せねばならんなぁ、などとどこまで行っても不毛街道まっしぐらなのであった。

後期ザ・スターリンは「タンクロック宣言」を掲げ優秀な人材を広く募った。

その中にザ・スターリンのコピー・バンドもあった。

日本全国津々浦々にザ・スターリンのコピーバンド支店をぶっ建てるという壮大かつ不毛な企画だったわけだが、成就せぬうちに解散を迎え現在にいたっている。

その呼びかけに遅れて立候補したのがこのコケシドールであるとも言える。

また、かつてミチロウは『ベトナム伝説』の中で、「スターリンはメディアだ。今日からオレはスターリンだ、と思ったらあんたはスターリンだ」と語っていた。この理論を実践したのがコケシであると思えてならない。

こんな極楽トンボぶりで様々なザ・スターリン達がこれからも玉ネギ畑にはえ続ける事を切に願う。

ザ・スターリンは伝説ではない。リアルなんである。

2001/12/26


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