第10回 「フジヤマ・ゴーゴーズ」


馴染みのバンド連中を集めて、草野球チームを作った。

名前は「フジヤマゴーゴーズ」にした。

野球の方は、殺害塩化ビニールチームとやるようになるまで、連戦連敗だったが、楽しいイヴェントのひとつだった。殺害チームも笑っちゃうぐらい弱い。いい勝負。

せっかく、色んなバンドマンがいるのだから、ひとつ「音楽」もやってみよう、という話になって組んでみましたライブ・バンド。動機が動機だから、難しいことなしの徹底的にハチャメチャな”スンゴーイ”バンドの誕生。

1986年頃のような気がする。

ヴォーカルは大岩(VID−SEX)ギターにヒロシ(筋肉少女帯)ユウキ(シャッフル)ベースはACT(LOX)で、タツヤ(ブランキー)とマーチン(フールズ)のツインドラムというのが、初期メンバー。

渋谷ラママで、「黒人」というタイトルテーマでイヴェント企画して出てもらったが、いやはや物凄いステージにあいなりました。メンバーがメンバーなだけに(笑)収拾つかず。ライブの楽しさ満喫。なんのつもりで、黒人音楽のカヴァー大会やったのかまるで覚えていないが、そん時なぜか、ブラックだったんだろうね、気持ち。

メンバー全員黒塗りで、ジェームス・ブラウンのマントショウ!だもんね。笑ったし。タツヤなんて、ドラムセットに座ってしまえば、見えもしないのに赤いハイヒールで決めてた。ライブ後、「見えないよソレ」という私に返ってきた言葉が、いかしてた「ステージに出る瞬間に命かけてみました、黒人だし」って、意味不明なコメント。勿論ハイヒールでバスドラのペダル踏んだわけじゃなくて、セットに着くと、ちゃんと履き替えてた。立派。

ラストのサム&デイブの「ダンス天国」で、客席まで全身黒塗りのACTが、ベースも弾かず乱入してきて、なんの事やら、スンゴ〜イライブは終わった。私ホッとした。

そういえば、この日のライブに黒人嫌いのJOJO(非常階段)も出てくれてジミ・ヘンの「パープル・ヘイズ」をやってた(笑)。圧巻でしたなぁ。この日は。

で、このやけにスンゴ〜イ人達のゴーゴーズは、なんと関西ツアーにも出かけるのであったが、それはまた別の機会に。

2002/11/23


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