l i v e   m e m o l y   # 12     o o k a w a - k o u g y o u    ( C )   f u j i y a m a

第12回 大川興業


フジヤマはたくさん騙されてきました。
自分が騙されるのは我慢が出来るが、それによって人に迷惑がかかってしまうのは問題だ。
そんな話。

1985年と云えば、インディーズブームとかでラフィンノーズ・有頂天・ウイラードという3バンドが「インディーズ御三家」とか言われたのもこの頃。

そんな時にNHK「インディーズの襲来」という番組に協力してほしいと、その担当者から電話が入る。内容を聞いて、私は乗れなかった。あまりにも偉そうな態度が鼻についた。でも、チャーミーやポン(ラフィン)もケラ(有頂天)も、店にレコードなどわざわざ委託に持ち込んでくれたりして知らない仲でもないし、「御三家」がインディーズを造る番組に協力する事を約束する。

断っておきますが、くだんの3バンドになんのマイナスイメージは無いのですが、当時のインディーズを引き上げたのは「御三家」で括ってしまう事に底の浅さを感じてた。

自分の場所は自分で造る。

この精神がインディーズの基本です・・・と何度も云っても、NHKの担当者には響かなかった。

「店の前でナニかやってくれませんかねぇ」担当者の言葉に答えて言う「いつもやってるから撮影もいいですよ」。

撮影の日取りを決めて、さてナニやるかな。

私の中では当時の大川興業のパフォーマンスは実にロックだった。インディー精神に溢れていた。

大川興業の店頭ライブを敢行。

大川総裁のインディーズ批判も可笑しく、軍団のアホなボケぶりも楽しかった。

で、肝心のNHK「インディーズの襲来」撮影スタッフはひとりも来なかった上、連絡も無かった。

ケラやチャーミーが、フジヤマにレコードを納品するヤラセ風景でもしてれば撮影に来たのかい?

なにが「インディーズの襲来」だ、ふざけやがって。

2004/1/15


写真●1985年フジヤマ店頭ライブでの大川興業の大川総裁                p h o t o   T A D A S H I   W A T A N A B E


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