photo by 渡辺正

その一．「hear nothing see nothing say nothing 」

勃起していた。おれは。

はげしくたけり狂ったチンポが

おれにいう。

「風俗にいけ！」と。

バンドの練習帰り、タダでさえ覚醒している。

ツカレマラがおれにささやく。

「風俗にいけ！」と。

気がつくとおれは

池袋にいた。

こんなチンポをかかえたおれは

すでにびようきだ。

いろとりどりのネオンがおれの、おれの、おれの、

ひんじゃくなアスパラガスを刺激す・・

る

飛び込んでしまったのは

ビルの３階。２階はアナルエステ。けつはヤダ。

店員にいりぐちでゲットした１０００円引きの

割引券をわたす。

とうされたのは

青いビニールシートのかけられた

そふぁー。客はだれもいない。

店員がスイチをおすとぱらぱら

BGM。　なりひびくぱらぱら。

きれいなふくをきた、きれいなおねいさんが

やってきて「ふくをぬげ」という。

いわれたとうりにする。

ちんぽをなんとかしてくれ。

たのむからちんぽを。

きれいなおねいさんは、ぜんらの

ぽくにむかて「あと２まんえんだしなさい」

という。「さき５せんえんはらた。たしかにはらた。」

「あれは、にゅうじょうりょう」

はだかでぼっきしたおとこは

こんなとき、すなおだ。

「おねいさんはぬがないの？」

「ぬぐの？」

おねいさんはすごくやさしいかおで

「じゃ、あと１まんえん」

ぽくのちんぽにパウダーをかけながら

「これ３ぜんえん。」

「えすえむこーす、やる？あと１０まんえん。

たかいからやるひとはめったにいないけど」

ぽくのちんぽ、あんなにかたかったのに。

ぽくのちんぽ、あんなにかたかったのに。

「だから、あと１まんえん」

きれいなおねいさんは、般若のかおで

おもいっきりちじこまった

しょうがっこう一ねんせいのちんぽ　　を

こすりあげながら、

ぽくの目をジット睨みあげてそっと呟く。

「あと１まんえん」

「あと１まんえん」

「あと１まんえん」

「あと１まんえん」

「あと１まんえん」

「あと１まんえん」

「あと１まんえん」

「あと１まんえん」

「あと１まんえん」

おかあさん、たすけて。

もうわるいことしないから。

ぼくの

だいじなおちんぽ

このままじゃ

とれちゃう、とれちゃう。

2001/4/1

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