第225回
”PUNK.LONDON” の巻



2016年のロンドンは、
”PUNK. LONDON 40 Years Of Subversive Culture(パンクロンドン:破壊文化の40年)”
っていう、パンク回顧展が1年にわたって催されている。
なんたって、Supported By MAYOR OF LONDON(後援:ロンドン市長)なのだ。
日本じゃ考えられないよね。


このゴールデン・ウィークに渡英した際、バービカン図書館で行われていた”Anarchy In The Library : A Chunk Of Punk”展とICAで行われていた”Dennis Morris : PiL First Issue To Metal Box”展を見てきた。
行くことができなかった催しとして、ロンドン博物館では”Tattoo London”をやっていたし、Wilkinson Galleryでは”Sex Pistols Photographs April 1976”もやっていた(こちらは、日本でもインターネットで見ることができる)。
バービカン図書館の催しは、写真家のJill Furmanovskyが撮った未発表のものが中心で、グラムな雰囲気のMenaceを始め、Buzzcocks、The Clash等々興味深いものが多く展示されていたので、口をポカンと開けながら見入っていたら、あっという間に1時間程過ぎていた。
私より前に入館していた、若いスペイン人の女性4人組も同じように時間を過ごしていたから、充実した内容だったと思う。


https://www.youtube.com/watch?v=fcGEFvUSUac&feature=youtu.be


ICAのPiLの展示は、Dennis Morrisが関わったものだけなので、”わが家の方がもっといっぱいPiLの資料があるかも”と思わせるようなものだったが、オリジナルのPiLの腕章とか、ヨダレもので見ていたのも事実。


PUNK.LONDONのイベント、現在”大英図書館”で大規模に行われていて、タイトルも「PUNK 1976-1978」と私の考えるロンドン・パンク期に焦点を当てている。
10月2日まで開催されるから、この夏にロンドンに行こうと考えている人は是非とも見てきて欲しい。

入場料は”ただ”なので、お気軽に。

インターネットで催しの状況を見ると、リバプールの”Eric’s”のチラシや、多くのファンジンが展示されているようだ。
その上、ロンドン・パンクの重要なファクター、”SEX”のTシャツとかファッションも取り上げている。

私は、当時写真で見ることのできた、DIYで”俺がパンク”みたいな自己主張だけの、安全ピンとチェーンとスプレーでプリントした、名もないパンクスのファッションに興味があるので、1977年のパンクス対テッズの”キングスロード戦争”の頃の写真が見たいなあ、などと個人的な願望はエスカレートしてしまう。


おそらく年内に多くのイベントがあるので、私が見たいようなファションものも出てくるんだろうな、って思って調べたらありました。
”From King’s Road To King’s Cross : The Story Of Punk Clothing”が。
開催期間が5月31日から6月11日までなので、行くのはちょっと無理か。


こんな感じで、今年のロンドンでは、実に多くのパンク・イベントが立て続けに行われている。
11月26日にはマルコム・マクラーレンとヴィヴィアン・ウエストウッドの息子によるお騒がせイベント”Joe Corre Burns His Punk Stuff”っていうのもあるらしいから、日程が近づくとまた話題になるんだろうな。




パンク40年の回顧展を見て興奮していた、今回のロンドン。

実は、この”PUNK.LONDON”の渦中にいた人物に会うことができた。

その人物とは、アンディ・ウォーレン(Andy Warren)だ。

”誰?、それ?”と疑問符が飛び交うだろうなあ。

Adam And The Antsのオリジナル・メンバーで現在はThe Monochrome Setのベースをやっているひとだ。
”えっ、Adam And The Antsって、海賊ファッションの?”と言われそうだけど、”海賊”になる前、ロンドン・パンクシーンでカルト的な人気を得ていた1976年〜1979年10月までのメンバーだ。

アンディはAntsを辞めてすぐに、The Monochrome Setに加入している。

実はこのThe Monochrome Setこそ、最初期のAntsのメンバーが再結集したようなバンドなので、ロンドン・パンクが次のステップ、”Post Punk”の時代に入ったことを押しててくれたバンドだった。

アンディに興味のあった、音楽的なルーツや”どうしてパンクになった?”というのを、私の話をしながら訊いてみたら、”君と同じだよ”って簡潔に答えられてしまった。
”1958年生まれの戌年だからね”って。
”Bidも同じ戌年だよ”とも。
他には、当時の人間関係、セディショナリーズのジョーダンのことや、映画ジュビリーのこと、エレクトリック・チェアーズのこと等々、まさに”PUNK.LONDON”の話をしたんだけどね。

そのアンディが、The Monochrome Setのメンバーとして6月に来日する。
東京2日間だけの公演だ。

パンクは過去にしがみつくのではなく、進化し続ける。

パンク・スピリットを持つ、オリジネイター(アンディとBid)に接することができる絶好のチャンスだから、時間のある人は足を運んでもらえると嬉しい。


じゃあね。

2016/6/12

 

 

・・・・・・・原爆のライブ予定・・・・・・・


7月10日(日)名古屋 トクゾー
『新 七夕の夜』
共:S.H.I、DEMOLITION
開場 18:00 /開演 19:00
前売り 2,500円、当日2,800円(別途ドリンク代 500円)




7月17日(日)東京 高円寺Show Boat
■問合せ:ShowBoat 03-3337-5745


7月24日(日)豊田 豊田スタジアム
『Toyota Punk Carnival』
共:System Fuckerほか

スタート 11:00
※出演時間が早い予定なので、午前中に来てね。




8月27日(土)東京 新宿 アンチノック
『消毒GIG Vol.162』
共:GAUZE
開場 17:00 /開演18:00
前売り 1,200円 当日1,200円(別途ドリンク代) 
■問合せ:アンチノック