第233回
アメリカン・ハードコア・パンクの巻


今回は単調直入に結論から。

“MDCのライブ、素晴らしかった!!”
もうこれだけで充分。


昨年末、”アメリカン・ミュージック・アウォーズ” に登場した Green Day が 「Bang Bang」 演奏中に突然違う曲をやりだした。

その曲で ”No Trump、 No KKK、 No Fascist USA” って連呼していた。

この歌、MDC(というよりも、The Stains)のシングルB面に入っていた 「Born To Die」。

日本でも、NHKが放映したので見た人もいるかもしれない。

最近の彼らは、ビッグ・フェスティバルのヘッドライナーくらいにしか見ていなかったんだけど、
この一件で ”やっぱりGreen Dayってハードコア・パンクの人たちだなあ” って再確認できた。


私は、大のアメリカン・ハードコア・パンクロック好きだ。
一番好きなバンドはHusker Du。
じゃあ、次はといえば、Bad Brainsだ。

この二つのバンドだけはちょっと特別な存在。

3番目は、Butthole Surfers。
ここまでは、躊躇なく直ぐに言える。

ただ、ベスト5を選べと言われると、このあとの二つは流動的だ。

元バングルスのアネットがいた Blood On The Saddle
テキサスの Big Boys や Offenders
中西部の Die Kreuzen や Negative Approach
西海岸の Minutemen だったりする。

今回の話の主、MDCは正直なところベスト10にも入らない。

ベスト20だと、辛うじて入ってくるかな。
とはいうものの、印象深い作品を残したバンドのランク付けをすれば、軽くベスト5に入るバンドだ。

何故なら、アメリカン・ハードコアを大好きになるきっかけを作ってくれたバンドだから。

「Millions Of Dead Children」 がその作品。

ジャケットを見た瞬間、それまで数多くあるバンドの一つだったものが、強烈な印象を持つバンドに変わった。
内容も、カウパンク・テイストの「Chicken Squawk」で、一撃を喰らった。

アメリカのハードコア・パンクロックはイギリスのものとは違うって思わされた。

ささくれ立ったギターの音が、それまでの ”都会的な” パンクロックとは対極的に思えた。

ちょうど同じ時期に、The Dicks、Big Boys、Offenders、Butthole Surfers とテキサスのハードコア・パンクロックに出会った。

なんか、ネジのキレ具合のおかしさばかりが目立つようなバンドのオンパレード。

何しろ、ハードコア・パンクとファンクとカントリーとオールド・ロック(サイケやハードロック)がごちゃ混ぜになっている。

このアプローチの支離滅裂さが、アメリカン・ロックの懐の深さを直接感じる切っ掛けになった。
おそらく、これらのバンドがいなかったらアメリカの都会的なハードコア・パンクしか耳に入ってこなかっただろうし、時代を遡って The Moving Sidewalks 等のサイケデリックを再発見する事もなかったかもしれない。

私に大きなインパクトを与えたMDCは、今まで一度も来日していなかった。
今回、アジア・ツアーの一環で初来日だ。


メンバーは、61歳(本人談)の Dave Dictor がヴォーカル。
同年齢(本人談)の Al Schvitz がドラム。
ベースの人は話す機会がなかったので、名前と年齢を聞くことができなかった。
 
そして、一番驚いたのがギターの Bill Collins の経歴。
こちらの年齢を言うと、”先輩、先輩”とおだてるんだけど、どう考えても同じような年齢。

1970年代の終わりころにギターを弾いていたって言うんだから。

”どんなバンドに居たの?”って聞いたら、”FANG”だって!。

驚いて、話を続けていると新たな事実を話してきた”Maximun Rock’n’Roll” って知っている?
そこが出したアルバムで 『Not So Quiet On The Wester Front』 があるんだけど、そのアルバムの最初の曲のバンド ”Intensified Chaos” に居たんだ”って。

はっきり言って、腰抜かしました。

Billは愛想の良い普通のおじさんなのに、西海岸のアメリカン・ハードコア・パンクの完全な生き証人じゃないか!。

そこからは、Operation Ivy だとか RANCID だとか、1980年代〜現代に至る、私が本で読んで知っていることを、次々教えてくれた。


私が惹かれるアメリカン・ハードコア・パンクのギターの音を、ライブでズバリ出していたのも納得。

V8エンジンを載せたピックアップ・トラックで砂煙をもくもくと巻き上げて突っ走るような感覚の、あのささくれ立った音が耳に突き刺さってきたのは、当然といえば当然。

”DaveとAlはポートランドに住んでいるけど、僕はバークレーに住んでいるんだ”

と話してきた時に、”ずーと、バークレーだよね”って返したら、ニコニコしていたのも印象的。

”いろいろな人にギターを教えてきたんだ、RANCIDのMattとかね”

って、軽く言うところに彼の人柄を垣間見ることができた。


今のアメリカはメタル色の強いハードコア・パンクが主流だけど、パンクをスタートラインに持っている MDC は、メンバーが変わっても同じ姿勢を持つ人が加わって、幅広い視野で相変わらずパンクをやっている。
勿論、ライブ本篇最後の曲は ”No Trump、 No KKK、 No Fascist USA” って連呼。


帰り道にふと思ったことは

PUNKS NOT DEAD

あれから、どのくらい時間が経っているんだろう。


じゃあね。

2017/2/20

 

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・・・・・・・原爆のライブ予定・・・・・・・

he原爆オナニーズは今年で35周年。
京都大学西部講堂でワンマンやります。
合言葉は、”5月3日は西部講堂”っていうことで、全世界から集合願います。




3月11日(土)東京 恵比寿 Liquid Room
Rhythm Of Fear
共:Rocky & The Sweden、S.O.B、ASSFORT、
鉄アレイ、鉄槌、雷矢、アブノーマルズ
開場 16:00 /開演16:30
前売り 3,500円(別途ドリンク代) 
■問合せ:Liquid Room 03-5464-0800

3月19日(日)名古屋 池下 Club Upset
爆裂ROCK’N’ROLL SHOW〜UPSET中井 50歳祭り〜』
共:Co/SS/gZ
開場 17:30 /開演18:00
前売り 2,500円 当日3,000円(別途ドリンク代) 
■問合せ:Club Upset 052-763-5439

4月1日(土)大阪 パンゲア
agartha20170401
共:ember、Burl、The→China Wife Motor、The Spring Summer
開場18:00 開演 18:30
前売り2500円 /当日 3000円(別途ドリンク代) 
■問合せ:パンゲア 06-4708-0061

4月16日(日)名古屋 今池ハックフィン
玉 Rock 2017
共:South Bound、NOT REBOUND、△、The Souleels、
開場16:30 開演 17:00
前売り3000円 /当日 3500円(1ドリンク+お土産付き) 
■問合せ:ハックフィン
    
4月22日(土)東京 新宿 アンチノック
Antiknock Presents
共:GAUZE、グループ魂
開場 18:00 /開演19:00
前売り 1,700円 当日2,000円(別途ドリンク代) 
■問合せ:アンチノック

5月3日(水・祝)京都 京都大学西部講堂
みんな大好きthe原爆オナニーズ 
結成35周年記念 西部講堂ワンマンライブ

開場 18:00 /開演19:00
当日1,000円 
■問合せ:西部講堂 070-5269-9989