第319回
“TEAM23のシングル盤” の巻


やっと秋の気配が。
とは言うものの、10月なのに30℃。
地球は温暖化しているのか？
こんなモヤモヤした気分の時は、シングル盤のレコード箱を取り出すに限る。

今日の気分は、Teardrop Explodesの「Treason」

ついでに、その前後にあるシングルを取り出す。
なぜかって、忘れていたようなシングル盤を見つけて、聴き出すのだ。

やっぱり出てきた！

TEAM 23の「Whatever moves you / Move into the rhythm」（Race Records RB002）

このシングル初めて聞いた時、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズみたいで大喜びしたもんだ。
レーベルを見ると1981年のレコードだ。
持っているシングルはジャケットもなく、情報が全く無い。
当時の記憶では、コヴェントリーのバンドだったはず。

だから、インターネットでその辺りから調べていくといろいろわかってきた。

（本当に今の時代は便利だ、昔なら、音楽紙でライブ情報欄を探して、関係するレビューを探して、メンバーの名前がわかるかどうかだった）

メンバーは、

Jerome Heisler (vocals),
Dave Pepper (guitar, replaced by Jim Lantsbery),
Gray Summers (bass),
Adrian Vaughn (keyboards),
John Stonki Hewitt (drums),
Lynn Thompson (trumpet),
Roy Wall (sax).

ブラスセクションを二人含む、７人組。

インターネットで出てきた写真を見ると、どことなく、デキシーズ・フォロワーな感じ。

なんで、記憶に残っているのかといえば、ヴォーカルがパンク以降のニュー・ウェイブ的な声をしているからだ。

当時、デキシーズみたいなバンドとして買ったポール・ヤングが居た Q TIPSは、フランキー・ミラーやジェス・ローデンのような、パブロック上がりの感じがあったけど、この TEAM23 は明らかに、パンク以降のバンド特有のノリがあった。

わかりやすい例では、「Show Me」 までのデキシーズ。

ケルティック・ソウルブラザーになる前の、はったりをかましまくっていた不良のソウルバンド然としていた頃。

もっと地元の近い例では、やっぱり The Specials だな。
テリー・ホールのぶっきらぼうな不良そのものの声。

インターネットで調べていたら、Team 23はThe Specialsとツアー（多分サポートバンドのひとつ）をしていて、ライブでThe SpecialsのドラムJohn Bradburyが助っ人で参加なんて言う音源も出てきたから、コヴェントリーの仲間うちだったんだろうな。

たった一枚しかシンブル盤を出していないバンドなので、メンバーのその後なんてわかりっこ無いと思っていたら、その後がわかってびっくり。

なんと、Dave Pepper の後に加入したギターの Jim Lantsbery があの ”King” のメンバーになっている。

ドラムの John Stonki Hewitt も King の 「Love & Pride」 に参加しているらしい。
彼は、驚くべきことに、Jona Lewie の 「You’ll Always Find Me In The Kitchen At Parties」 にもクレジットがあった。


こうやって、シングル盤を聴いていると、いろいろなことがわかって面白い。

次はなんのシングルを聴くかな。
Kingなんていうバンド名が出て来たから、その前身バンド Relucant Stereotypes でも引っ張り出すか。

やっぱり、シングル盤の旅は楽しいな。

じゃあね。

2025/10/12