”新譜が一番”の巻

言うまでもないのだが、僕はかなり沢山のレコードを集めている。

基本は『正規発売』されたものを買っている。だから、貴重盤の類いはほとんどない。

正直、中古レコード店をマメにチェックしていると、持っているレコードのほとんどは、「バーゲン・コーナー」で、何度かは見ることができ、そのつど悔しい思いをしている。
だって、安いと思って買ったものが、その半額以下、ものによっては10分の1なんて云うこともざらにある。でも、その思いって云うのも、人に言うのもなんだが、それほど悔しいわけではない。

なぜならば、そのレコード(またはCD)を購入した時に、物凄く充実した満足感を得ているからだ。聴きたくてしょうがないから買っているわけだし、その時に聴かなければなんの意味も見出せないものが多くある。

僕にとってレコードは「記録」ではなく、「新鮮なもの」なのである。

なんでこんなことを書いているかといえば、あるレコード・コレクター雑誌を見ていたら、貴重盤を専門に集めている人が紹介されていて、”?”って思ってしまったからだ。

僕にとっては、発売されなかった音源は、その時代にマッチしていなかったから、商品価値が無かった、ぐらいにしか考えていなかったし、後の時代になんかのきっかけで発売された時には、「あ〜、こんなもんだったんだ」ぐらいの感想しか持つことしか出来ない。

大好きなパンクのレコードでも、特別な思い入れのあるバンドのレコードでも、大体そんなもんだ。まあ、時々あまりにもすごい音源が発見されて驚くことあるのだが、そんなもの、一年に何回もあるもんじゃない。

だから、貴重盤、それも発売を見送られたものに対してはあまり興味がない。(とは言いつつ、ラモーンズのリマスターはしっかり注文していたりする)僕が興味の対象にしているもの、それは先ほど書いたように、「新鮮なもの」であり、一番はレコードでなく”ライブ”になる。

で、その次が”レコード”になる。それも、”新譜”が大切なのである。

歴史に残る名盤や貴重盤よりも、今日出たもののほうが価値が高い。10年後に「バーゲン・コーナー」に在っても、別に問題ない。

今聴きたいのは、その音楽であるのだから。

じゃあね、また。

2002/8/26

the原爆オナニーズ ライブ予定

09月07日(土)名古屋 HUCK FIN       共:ABNORMALS、COOLER KING MCQUEEN
09月14日(土)東京   SHELTER         共:モガ・ザ・¥5、ドリルマン
10月05日(土)東京   CLUB ASIA     共:JUMPS、SA
10月12日(土)大阪   CLUB WATER  共:GAUZE
10月13日(日)名古屋 TOKUZO…
the原爆オナニーズ20周年 ファイナル 共:GAUZE

※今年は、今池祭りには出演しません(ごめんね!)

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