第52回
”変な関係”の巻


原爆とアルケミーの関係って、普通の人には解りづらいだろうなあ。

今や、旧態然としたパンクの音楽をリリースしていないし、もともと、地理的な関係でも、大阪と名古屋だし。そのうえ、原爆は自分達で”Tin Drum”というレーベルをやっていて、他のバンドの音源も出している訳だし。いまは、PIZZA OF DEATHやTrippin' Elephantからリリースしたりしている。それでも、the原爆オナニーズはアルケミーとの関係は切れていない。

どうしてかって云えば、”相性が良い”のである。

アルケミーとは、最初にしっかりとした契約を取り決めている。おそらく、80年代のインディーズレーベルで、こんなことをやったのは、アルケミーぐらいだろう。でも、本当に相性が良いのは、もっと別のところにある。

音楽的なバックボーンだ。

パンク以前に聴いていた音楽がほぼ同じようなものといったところが大きい。
いままでにあったエピソードをあげるのであれば、一枚目のアルバム『ニュークリアー・カウボーイ』のタイトルを伝える時に、電話口でジョジョに”イアン・カーのニュークリアスのニュークリアね”といって伝わるのである。

また、『オール・ザ・ウェイ』のTシャツを作る時に、デザインの概要を伝える時も愉快だった。”危険信号のマーク、そう、「アレアのジャケット」のやつ”これで、伝わる。
こんな関係だから、アルケミーとのやり取りは、結構なんにも言わずで、進めることが出来た。これは、バンドとレーベルとの関係で見ると、凄く特殊だと思う。なんかやろうとすると、口頭で”アメリカいきたい”といっただけで、しっかりブッキングしてくれ、そのうえ、現地で案内してくれる人まで(それも結構大物だったりする)つけてくれ、こちらの観光案内人として付き合ってくれるように頼んでくれている。

いろんな意味で、”本当のインディーズ”なんだ。それは、いま付き合いのあるPIZZA OF DEATHやTrippin' Elephantも同じだ。

こちらは、インディーズ体質=自分でやっちまえ精神で動いているバンドだから、結構自分勝手にやっている。まあ、それがなくなったら、楽しくないから、辞めるだけなんだけど、まだまだ、みんなが、楽しくさせてくれるので続いているような気がする。
もちろん、ライブを観に来る人も、そんな、楽しんじまえ精神が満ちているから、ライブも楽しいのだ。とくに、先日、10月4日のラ・ママのようなライブが出来ると、もっともっとやりたくなる。

自主製作のライブの楽しみ、わくわく感、そんなのが続く限り、”楽しい関係”が続くに決まっている。

2003/10/7

the原爆オナニーズのライブ予定     

10月19日(日)東京  LIQUID ROOM
”EDGE of the CENTURY 03 TOUR BE SILENT FUCKIN' RIOT ”
CHAOS UK(U.K), Forward(Tokyo), S∴K∴V(Special Guest)
ASSFORT(Tokyo), Order(Toyota), SLIGHT SLAPPERS(Tokyo)
EXTINCT GOVERNMENT(Tokyo) CALUSARI(Nagoya), PILE DRIVER(Yokohama)
OPEN/START:14:30/15:30
ADV:\3000(税込/チャージ別) DOOR:\3500 (税込/チャージ別)


10月25日(土)東京   LIQUID ROOM トリッピン・ナイト

11月29日(土)名古屋 HUCK FINN 
共:ブルースビンボーズ

12月13日(土)東京    DOM 共:JET BOYS、日本脳炎

来年は『PRIMAL ROCK THERAPY TOUR 2004』をするよ!
 1月 3日(土)名古屋  トクゾー 共:JOJO広重、VERMILLION SANDS
 1月24日(土)東京    ラ・ママ 共:ジムノペディア、DELTA PUREE、FROM HELL