第68回
”炎天下GIG”の巻

今年は、自分のライブが多かったので、いつものようにライブを見に行くことが非常に少ない年だった。でも、地元、豊田で行われる ”炎天下GIG” に、みんなが来てくれたおかげで、昼寝をしてからライブを見に行くことができるという、まさに「夢」のような日曜日を過ごすことが出来た。
通常だったら、日曜日の昼に、それも駅前にある公園で ”パンクのライブ” を見ることなんて考えられないだろう。

今から約10年ぐらい前に、会社(もちろん今も自分の働いている会社の中だよ)でORdERをやっているコースケが、「今度の日曜日の昼から、駅前でライブをやるから見に来てくださいね」 なんていうことを教えられ、見に行ったのが始まりだ。

その時は、半信半疑で行ったら、本当にライブをやっているじゃないか、それも、雨なのに。

出ているバンドは、その当時、まだ楽器を持ってバンドを始めたばかりの ”パンク” が、お互いの機材を貸しあってやっていたような記憶があるが、なんか曖昧だ。

ORdER、ロータリー・ビギナーズ、マニアック・ハイ・センス、マーチンズ、トゥモロー、ストライク・アウトといった連中が、短いライブだけど圧倒的なパンク魂を爆裂していた。

豊田の時は ”炎天下”、岡崎の時は ”限界破滅” というように名前を付けて連続してライブを行っていた。こんなことは、おそらく世界中でも滅多にない素敵な ”パンク精神” の実践だと言い切れる。

もちろん、行政機関が支持をしてくれる訳がなく、すべてゲリラ・ライブだ。だから、常に警察官が見回りに来る。かつての西新宿のフォークゲリラを思い浮かべてくれれば良いと思う。

現在は、上記のバンドが全て音源を出すようなレベルになり、ライブハウスに出ることができるようになって、海外でライブをやれるようになったのにも関わらず、継続している。
そして、今年は、アメリカから帰って来たばかりのFORWARDが素晴らしいライブ見せつけてくれたし、鉄アレイもエアジャムの時と同じような格好良さを見せてくれた。

他にはRocky &the Swedenが良い感じだったし、EXTINCT GOVERNMENTやWARHEADもZONEも気迫一杯で気持ちよかった。

いつも、ライブハウスで顔を合わせている連中が、自転車ですぐに行けるような場所に来ることも、なんか、変な感じだった。

まだこれからも、続いていくことを願っているが、行政側が阻止しようとしていることも確かだ。
でも、パンク精神は生きているから、心配はしていない。みんな、子供と一緒に来ているんだから。

こんなに素敵なライブが理解できない行政は、無駄なお金を使うことを考えずに市民レベルの草の根運動を本気になって支援すべきだ。

2004/11/3

  原爆のライブは

11月07日(日) 名古屋 ダイヤモンドホール
            「NOT REBOUND 10周年」共:怒髪天、銀杏ボーイズ、ニューロティカ
11月13日(土) 新宿 クラブドクター
          共:ハガル&ボルシェバキ(予定)他
11月20日(土)大阪 ベアーズ
            共:RAZOR'S EDGE
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冬眠に入ります
2005年
 2月 5日(土)東京  DOORS     共:未定
 2月19日(土)名古屋 クラブクアトロ 共:MOST、あぶらだこ
という予定。

◎11月20日の大阪は、この場所でないと意味のない一回きりのレコ発ライブです。
是非、来て下さい。(本当はスタジオ・アヒルが良かったけどね)