第83回
”８８ロックデイ”の巻

関西の人なら、ピンと来ますね。
７０年代、ここを通過しなかった人って少ないと思う。
万博広場でやるんだっけ？
ライブアルバムも出ているから、聴いたことのある人も多いと思う。

時々、どうしてこの日にやることにしたのかを無性に知りたくなるが、パンフレット等を捨ててしまったため解らなくなってしまった。
”紫”の音源は初めて聴いたし、”ソ−バッドレビュー”も聴いた。

なんか、年寄りのたわごとみたいだけど、いろんな面白いことをみんな考え、やって来たと思う。

今は、プロダクションだとか、プロモーターだとか、専門的に、組織的にやってくれる人がいる。
でも、そういった人たちが学んでいった場所が絶対あり、そういった場所がこの８８であったり、日比谷野音のライブだったと思う。
だって、雨の中みんな一生懸命やって、客も協力するのが当たり前だった。

最近、あまりに巨大化する音楽業界がある一方で、そのトップにいる人たちの殆どが、叩き上げと云うことを忘れないように、何となくいろんなフェスティバルのチラシを見ていると考えてしまう。

日本のロックをブランド化するために費やした労力は、次にどこに向かうのだろう。
パンクの世界では、アメリカやイギリスのバンドが、日本のパンクをコピーしている。
これは、ひと昔では考えられなかったことだ。

音楽が自由の象徴だなんて最初から思っていない。
だからこそ、音楽も表現の手段として使う。
そのうえに、楽しみや、何かが加わればより面白いと思う。

９月３日に東京での原爆、今年初の企画をスリップヘッドバットと共に下北沢シェルターで行う。
メンツは、海外のバンドがコピーするようなバンドばかりだ。
楽しみにして、汗をかきましょう。

2005/8/11

追伸：
８月６日名古屋クアトロのライブ、久しぶりに頭の中からっぽで、トランス状態でやれました。
ありがとう！