第39回 シンナーマン せこい事件、せこい人間が増えている。 不景気のせいかもしれないし、こころが本当にすさんでいるのかもしれない。 それにしても、せこいことが、多い。 政府もせこいから、ちまちました税金をとったり、しょーもない値上げをしたりする。 発泡酒とか、軽油とか、違反切符とか、ほんまに小市民からカツアゲすんなよなー、と、小学生でも思うところだろう。 国がこんなだから、国民みんな、ますますせこくなる。 そしてせこいことで得をしたやつは、ほかのやつからせこいことされて、せこく損をする。ますますせこくなる、悪循環。 こんなせこい時代にぐれるなら、オレはシンナーしかないと思うのだが、意外にシンナーやってる若者を見ない。 昔は公園でシンナーやってるお兄さんを見かけることは、そんなに不思議なことではなかった。 今なら路上でシンナーやってても、傍目には何をやっているのか、よくわからないかもしれない。 みんなシンナーやって、脳味噌腐らせて、怪獣シンナーマンにストローでチューって吸われてしまえばいいのだ。 せこいやつらの脳味噌も、せこいやつらのこころも、みんな吸い取ってくれ、シンナーマン。 うーん、40過ぎのおっさんの書くエッセイとは思えないな。 JOJO広重 2003.5.15. |