vol.23

まずはお祝いを。モブ・ノリオくん、芥川賞の受賞おめでと。

世間にノリオくんは数多くいますが(知人に5人のノリオくんが!)、モブを名乗るノリオくんはただ一人。サーファーズオブロマンチカを初期からサポートし続けてくれて、今でも引き続き仲良くしてくれている大阪のバンド、ウルトラ・ファッカーズでサンプラーやベースを担当していたノリオくんです。
メールが届き、受賞を知ったときにはちょいと驚きましたが、ネットなどで見掛けたノリオくんの写真は、演奏しているときのノリオくんと何も変わらないノリオくんで、なんだかホッとしたりして。

お祝いに引き続き、中島らもさん追悼。

以前、本屋で立ち読み中、らもさんの「啓蒙かまぼこ新聞」の4コマ漫画で、主人公てっちゃんが「サーファーズオブロマンチカ」と胸にプリントされたパーカーを着てるのを発見したときは、びっくりどっきり嬉しくて、一人にんまりしちゃいました。
その4コマ漫画の切り抜きはいまでも大切に持っています。らもさんには、らもさんはらもさんでらもさん以外の何者でもなくらもさんなんだ、という印象だけがある。んじゃ俺は誰だ。答えを求めてメタルスライム探しの旅に出発進行。

そんなわけで、仕事場の仲間と楽器を持ち寄り、仕事終了後にリハスタへ突撃、即席に作曲、練習、近日録音。
これは某着うたサイトでau携帯用にダウンロード可能になる予定。

ドラムはサーファーズの香織ちゃんが叩いてくれました。彼女は、パワーに満ち溢れたへなちょこだ。
神谷町の東京タワーの近くに光明寺というお寺があり、「誰そ彼」というイベントを時々やっています。簡単に言うと、ここのお坊さんの松本くんによる「坊主松本のホームパーティー」です。
この「誰そ彼」とは「たそがれ」と読み、あちらとこちらの境界線が曖昧になる時間のことですが、その手の境界などもともと無いブラザーや、境界などどーでもいいシスターも、お寺の境内での〜んびりと音楽に身をゆだね、お坊さんのお話に耳をかたむけるひとときを味わえます。普段はなにかと距離を置いてしまいがちなお寺の境内をイベント会場にして、お寺に、仏教に、音楽にもっと気軽に親しんでもらおうと考えているという話を聞いていたので、これには思わず無条件共鳴。

早速、光明寺へ突撃。松本くんに境内を案内してもらったり、のんびりお話したり。楽しいひとときを過ごせました。お寺の様々なパーツの一見キテレツなデザインも密かにチェック。このイベント、お手伝いしていきたいと思っていますので、詳細決定次第無差別に広告メールを送信予定。

「誰そ彼」オーガナイザー松本くんのブログ
「彼岸寺」はこちら→ http://www.higan.net/home.html



虫歯が痛んで歯医者へ。キリキリと歯を削られている間、知らず知らずに体が力んでしまっている自分に気付き、「これではいかん。リラックス、リラックス。」と思い、治療室内で小さ〜な音量で流れているBGMに集中してみると、水滴が落ちる「ポツーン」という音でメロディが組み立てられた、これまた不思議な音楽が。

麻酔が効いているので痛みは感じませんが、歯が削られる音はあまり気持ちのいいものではありません。
音楽に身を委ねるうちになんとな〜く気持ちも弛みはじめ、キリキリキリといった音もいつしか遠くなり、あんぐりと口を開けたまま、ぁあ、ここでもまた誰そ彼。

気のせいかヨダレも若干多めに分泌気味。音楽の力は不思議ですね。そんなわけで、あんな場面、こんな場面でヨダレを垂らしつつ、なが〜いなが〜い夏休み。行ってきま〜す。

2004/8