#1 明日は何を聴こうかな。
はじめまして。
関西で地味に暮らしてるナエモとゆいます。
好きな犬はチワワと豆柴。趣味はお散歩と寄り道。
最近、新しくCDウォークマンを購入したので、町を歩きながらのミュージックライフを満喫してます。
てことで、これまでに聴いたものたち。
サーファーズオブロマンチカ 「ON」
新ウォークマン生活にあたって、記念すべき聴きおろしの一枚(愛)。「GODS ECHO TAPES!」 収録時間が20分ぐらいしかないのをうっかり忘れていて、一日で10回近く聞くはめに。
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バットホールサーファーズ 「independent worm saloon」
今年の頭ぐらいから、聞こう聞こうと思っていた。
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golden syrup lovers 「HUE」
私が奉仕活動を施しているUMMOレコーズの新作。ギタポ好きの方に強力お勧めの一枚。
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ROVO 「PICO!」
ROVOの曲は盛り上がるまでに時間がかかるので、地下鉄の中などで無音状態に陥ることしばし。間違っても「PYRAMID」は散歩の友にはしない。
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ドリルマン 「TAKE YOUR WAY」
草原を駆け抜ける風のような、この疾走感が大事。
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マチコミ 「mint」 「RoDeO」
私は小川ファンなので、マチコミ亡き今、ヘリコイドのroco様と新結成されたユニット「がらがら蛇」を楽しみにしてます。
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Flamenco a gogo 「FULLY FEDFREAKS」 「EARLY DAYS」
近く、フラゴーのトリビュートが出るらしい。うーん…。
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大陸男 vs 山脈女 「VIVA YOUNG FLORIDA」馬鹿みたいにスカッとするものが聞きたくて。
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山本精一&PHEW 「幸福のすみか」PHEWの詞が素敵。私にはとてもぴったりくる。
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羅針盤 「ソングライン」山本さんの歌は、やっぱりいいなぁ〜。
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V.A.「大友良英 山下穀雄を斬る」ガンバの歌が聞きたくて。
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電気グルーブ 「A」メジャーの音が聞きたかった。
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O.A.D 「ミノタウロスの皿」今は活動してないんでしょーか。またライブ見たいなぁ。
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V.A.「トリビュート・トゥ・ニッポン」UMMOのショーケース的作品。
もりだくさんでおなかがいっぱいに。
ああ。たくさん聴いた。
明日は何を聴こうかな。
2001/5/11
#2 ふわふわとハッピーなものばかり聴いてみたい。
このごろ、とにかく眠いのです。あったかくなったからでしょうか。
それとも成長期で背が伸びたりするんでしょうか。後者だといいなーと思っている私が最近聴いたCDたち。
吐息 「チョコレートエアブレイン」 「真ん中のジェニー」
晴れの日でも雨の日でも朝でも夜でも、吐息はいつ聴いても、はまるなぁ−。
友達にCDをレンタルして、こっそり吐息推進運動を実行中。まだ一度もライブを見たことがないので、今年中には何とか見たいと思っています。大阪にも来てくださいねぇ。
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HACO 「Happiness Proof」
HACOさんはステージでとっても楽しそうに歌う。
きっとレコーディングの時も楽しそうに歌ってるに違いない。
そう思うと、CD聞いてるこっちも楽しくなってくる。
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渡辺ヨシキ 「ボーイ ロック ガール」
ほっちゃ・こば様からのいただきもの。で、渡辺ヨシキって誰?さてはてさっぱり知らない人なんだけど、このCDは私に「聞いてくれ」と呼びかけていた。そういうものは、かわいがってあげようと思います。
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細野晴臣 「泰安洋行」
晴れた日に神戸に遊びに行くのに、なんとなくこれがいいんじゃないかと思ってチョイス。
細野さんはいい意味でインテリのにおいがして好きであります。
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aiko 「初恋」
2001年、私のテーマソングのひとつ。恋する乙女のバイブル!前に渡辺さんが、女の子は恋しなくっちゃあ、って言っていた。私は乙女だとか女の子だとかいうとぶっ飛ばされそうな年齢ではあるけど、いくつになってもそういう気持ちはなくしちゃいけないんだと思う。おばあちゃんになっても。
なんだかふわふわとハッピーなものばかり聴いてたみたいですね。
じゃ、明日はユニエラ聴こうっと。
2001/5/27
#3 音楽に救われる。
悲しいことがありました。
涙が止まらなくてびっくりしました。今でも時々涙が出ます。
でも、もう悲しいだけの涙ではないです。
悲しいことが起こるまでには、いろいろ楽しいこともあったし、これからも、きっと楽しいことが、たくさんあるはず。
だから、悲しいばかりでは、ないのです。
現に先ほどは、ものすごくニコニコしながら、ぽろぽろ泣いたりしてました。
あほですか?
数年前に悲しいことがあった時には、恐悪狂人団をよく聞いていました。
ヘッドホンで大音量で聞いていました。
悲しい気持ちもズタズタにぶった切ってくれてるみたいな気がして、当時の私は、ずいぶんと救われました。
だからクレイジーSKBには感謝しています。
この場をかりてお礼を申し上げたい。ありがとうございました。
おかげで私は元気にやっています。
人には、それぞれ、その時々に、必要なものがあるんだなー、と思います。
数年前の私に、クレイジーSKBの音楽が必要だったように、今、モーニング娘。の笑顔が必要な人もいて、おいしいケーキが必要な人もいれば、お金が必要な人もいる。
大好きな人が必要な人もいれば、大嫌いな人が必要な人もいるかもしれないですね。それが他人の目から見て例えおかしなものであっても、本人が必要としてるなら、いいんじゃないの、って思います。
本当に必要なものならば、かならず、それは与えられるものです。
だと思います。思うんだけどなー。
それでは、今私には何が必要かというと、何でしょう?よくわからないけど、とりあえず最近はずーっとユニバーサルエラーズ「TONE SKETCH IN POLARLIGHTS」を聞いています。
POLARLIGHTSって、オーロラのことらしいです。
なるほどね。私は聞いてて、雲のイメージです。海というより湖。そして山。
入道雲がモクモク沸いたり風に流れたり、そういう映像を思い浮かべて、とても心地よい気分になれるのでした。
ちなみにこのアルバムは7月にUMMOからリリースされます。
聞いた人には、幸せになってほしい。
ということは、聞いた私は、幸せになりたいということであります。
2001/6/18
#4 はかない日差し
30歳を過ぎると時間の経ちかたが急に早くなるとは聞いていたが、まさにそんな感じで、もう夏ですねー。
昔から、ビデオみたいに時間が早送りできたらなー、とよく思ってて、早く3ヶ月後にならないかなぁ、とか、1年後にならないかなぁ、とかぼんやり考えてて、それは未来には何か、ものすごく素敵なことが起こっているんじゃないか、という期待をこめてそう思っていたんだけど、実際それだけ時間が経過した後の自分は、前と何にも変わってなかったりして。
それでもやっぱり、早く9月ぐらいにならないかな〜と、今のんきに思ったりしてます。
いや別に、9月に何がある、というわけじゃなくて、なんとなく。
ヰタ・セクスアリス「日時計のたもとで」 ヰタセクは楽しいバンドです。震えます。ライブ見てて笑いが止まらなくなるのはヰタセクとサーファーズと想い出波止場だけです。
そんなバンドのCDだから、もちろん聞いてて元気が出ます。
ラブクライ「I BRING YOU DOWN TO UNDERGROUND」
ラブクライは夏がよく似合う。
海にドライブに行った時にカーラジオから流れてきたらいい感じだろうねぇ。
三沢君のうたは、夏の終わり頃の、強くて、はかない日差しみたいです。
aiko「夏服」 aikoは屈託のない人なんだろうなぁ。
それなりにつらいことや苦しいことがあったり憎い人や死んでほしいと思う人がいるのかもしれないけど、そいういうことを感じさせない、まっすぐな声と髪の毛にあこがれます。
でもきっと9月になったらなったで、早く11月にならないかなぁ〜って思ってるんだろうな、私は。
2001/7/11
#5 じんべーという名の犬、そしてラブクライ
カメラマンの友達が、米軍ハウスの写真を撮りに行くというので同行。
小さな平屋が規則的に立ち並ぶ中をぶらぶら歩いていると、幼稚園のころ住んでいた町を思い出して懐かしい気分になった。
町の近くには松林があって、その向こうには海があった。
平屋作りの宿舎がたくさん並んでいる中に私の家があった。
当時は今と違って野良犬がたくさんうろうろしていたし、のんきな田舎町のことだから家犬も放し飼いにされたりしてて、犬を飼ってない私の家にも、よく近所の犬が遊びにきていた。
お気に入りの犬がいて、じんべーという名前だった。
じんべーは賢い犬で、ある日私と母が買い物に出かけるとき、たまたま家の前に遊びにきたじんべーに「お留守番しててね」って声をかけたら、本当に帰ってくるまでちょこんと座って番してくれてた。いい子でしょ!小学校にあがってすぐその町から引っ越すことになって、じんべーも連れて行きたかったけど、うちの子じゃないので、泣く泣くお別れして以来再会しないまま、数年後、風の便りで死んじゃったと聞いた。
私は子供の頃のことはほとんど覚えてないんだけど、じんべーという大好きな犬がいたことは覚えててよかった。
とか思い出しながら猛暑の中、口づさんでいた歌はラブクライの「We won't leave you behind」。
米軍ハウスは山の中にあったけど、今にも松林を抜けて、海に走って行けそうな気がした。
2001/7/25
#6 夏
最近また音楽を聞くという行為から遠ざかっている。
とにかく暑いので、外出時も身軽さを優先してCDウォークマンちゃまもお留守番の日々なのだ。
CD屋さんにも行ってない。
テレビもアニメチャンネル(ハンナ・バーバラ・カートゥーン・フリーク)もしくは動物チャンネルばかりで音楽番組見ない…あ、何か見たなぁ…そうそう、宇多田ヒカルの「First love」のPVを見てジーンとしたかもしれない。青春だなぁ。私。
でも宇多田ヒカルってあんまり夏っぽくない気がする。
とにかく暑いので、サイダーとかビールとか炭酸飲料が飲みたくなる。
そういう炭酸の泡みたいな音楽が、夏には似合うと思うんですね。
夏のバンドの代名詞といえばTUBEだったりするけれど、私的にはどちらかといえばサザン。それから大滝詠一そして山下達郎。
しかし「夏」の歌を一曲あげるとしたら真心ブラザーズの「サマーヌード」。もしくはラブクライの「サマータイムブルース」。
今年の夏はとにかくラブクライにやられた感じなので…後者かな。
あの生ぬるい感じが私には心地いいかも知れない。
夏ってそういう感じ。
2001/8/11
#7 ノイズ・ミュージック
家の近くにマンションが建つそうで、毎日朝からガーガー工事している。
「うるさい」と母はご立腹だけど、私はあんまり気にならない。
これというのもノイズミュージックを聞きなれているおかげだと思う。
ギーとかガーとかゴーとかキーンとか大音量で流れるノイズを、いつのまにかうるさいとも思わず気持ちよくポカーンと聞くようになっていた。
へたすると聞いてる途中で寝てしまう。
以前、ある種のノイズからはアルファ波が出ているので、そういう反応はある意味正しいです。と世界的に有名な某ギタリストにレクチャーしてもらい、成る程、と思った。
工事現場からアルファ波が出ているかどうかは、わからないけど、うるさい物音に対してのキャパシティが広くなったことだけは確か。
生きていく上でのイライラがひとつ軽減されたことは、ノイズミュージックを聞くようになったことによる思わぬ効能かも。
大げさに言えば、自分の中のスイッチがちょいとチャンネルを変えただけで、世界が変わったということ。
よく聞いてポカンとするノイズの人 : ソルマニア
2001/8/22
#8 タイミング
仕事の帰りに、時々、地下鉄一駅分歩いて帰る。途中に川があって、橋をわたる。
そういえば、この川沿いを、昔、大好きな人と散歩したことがあったっけなー、ってことをこないだ思い出した。
あの時は緊張しちゃって、ろくにうまく話もできなかったっけなー、ってことを思い出した。
そのころのことを、ほほえましく振り返れる今、その橋を渡ったことは、タイミングがよかった。
先日購入したya-to-i のアルバムは、数年前からリリース予定の話が出ていて、やっと最近になって発売されたもので、これも私にとってはタイミングがよかった。
例えば2年前に出ていたら、買っても、聞き流すだけだったかもしれない。5ヶ月前に出ていたら、買わなかったかもしれない(とっても貧乏だったから)。
一年後に出ていたら、出てることすら気づかなかったりして…。
とにかく今の私はこの「The Essence of Pop-Self」というCDにすごく興味があったし、聞いてやっぱりジャストフィットな感じがした。
2001年8月にリリースしてくれてありがとうya-to-i !
(いいタイミングで素敵な何かに出会えたときの、うれしい気持ちを忘れずに)
2001/9/12
#9 NO MUSIC
つい先日、どっかの母親がわが子を虐待して殺害したというニュースを見て、こんなひどい事件はない、と思っていたら、池田の小学校で無差別殺傷事件。
こんなひどい事件はない、と思っていたら、歌舞伎町のビル火災。
こんなひどい事件はない、と思っていたらアメリカのテロ事件。
こんなひどい事件はない。と思っていたら…?
様々な事件が起こる背景についてはよく知らないし、これといって特に確固たる信念や主義主張があるわけでもないけど、別に死ななきゃならないようなことをしたわけでもないような人が巻き込まれて死んでしまうというのは悲しいことだと思う。
よくわからない。
何でそんなことになっちゃうんだろう?
今、私は日本で平和に暮らしていて、ニュースで事件のことをたくさん見て、いくら心を痛めても、結局は毎日楽しく暮らしていて。
でもそれは事件に巻き込まれた人のほとんどがそうだったはずで、私も、いつどうなるか、わかんない、ということ。
うーん。
ハイジャックされた飛行機の中から母親に電話した人がいたけど、そういうギリギリの状態になったとき、私はいったい誰に、何を伝えたいかなぁ…と、考えたりしました。
no music
2001/9/23
#10 いい匂い。
だいぶん前にOOIOOのCDをレコード屋さんで試聴したとき、かっこいいなー欲しいなーと思ったけどお金がないので自粛。
ちょっと前にOOIOOのライブを見たとき、やっぱりかっこいいなーCD欲しいなーと思ったけど、ばたばたしててタイミング逃して買えず。
でも欲しい。
聞きたい。OOIOOが私を呼んでいる、と思ったので、数日後いよいよ買うゾと気合を入れてレコード屋さんに向かったら定休日。とほほ。
すっかり力が抜けた。
それでも気を取り直してまた数日後レコード屋さんに足を運んだとき、OOIOOを買うはずが、これまた前から気になっていたけど買うきっかけを逃してばかりいたドライ&ヘビーに気をとられてこっちを購入。あれれ…???やはり何事にもタイミングは大事だと悟る。
で、ドライ&ヘビー。ライブを一度見たことがあるだけだけど、そのときは正直そんなにピンときてなかった。ピンときてなかったけど、何ていうかライブとか音楽とはまたぜんぜん違う個所のアンテナがぴぴぴと働いて、気になっていた。
どのアンテナが動いたのかは自分でもよくわからないけど、そういう信号は信じることにしている。
そういうのは、たいがい当たりで、むしろ、演奏がかっこいいとか上手いとか、すごいとかいうことより、ぜんぜんはまる。
こういうのを私は、一括して、いいにおい、と呼んでる。
ドラヘビは、いいにおい。人ごみの中ですれ違ってハッとするムスクのようないいにおい。私にとっては、たまに気がつくいいにおい。
DRY & HEAVY 「FULL CONTACT」
2001/10/13
#11 記憶
パソコンの調子がよろしくない。
メールなどカタカタ打ってると、何をしたわけでもないのにフリーズしてハイさようなら。
こまめに保存してなかったものだと、それまで入力してきたものはまったくなかったことになってしまいますな。
はかないものです。
さて、私の場合、パソコンでいうところの保存能力に問題があるのか、メモリ不足なのか、過去の記憶というものが、ざるのように抜けていきます。
つらかったことや苦しかったことを忘れるのは楽でいいけど、うれしかったことや楽しかったことも公平に忘れていってしまうのは、いかがなものかと思われます。
でもまあ、それでも、ざるの目に引っかかって残ってる記憶というのは善し悪し問わず大事なものなんだろうと思って丁寧に何度も思い出したりしてるんですが、それが「想い出波止場のライブで勢い余って転んだ山本精一の姿」だったりするのも、いかがなものかと思われます。
もしかしたら死の間際にうっかり思い出してしまうかもしれません。
そんな事切れも、またよきかな。と、思ったり思わなかったり。
羅針盤 「永遠のうた」
2001/10/22
#12 嘘くさい事
こないだ見たグラインド波止場のライブは、ほんとによかった。
今までに私が見たことのある波止場と名の付くライブの中でも群を抜いて、すばらしかった。
あー何がよかったって、大の男が10人ぐらい集まってあれだけうそ臭いことやってるってのがもう感動です。ジーン。
いや決してうそじゃないんですよ。
すばらしいの。でも本当でもないの。
うそ臭いの‘くさい‘の部分に宝物が隠されているの。
それは年々研ぎ澄まされて、だから皆さんがおっさんになればなるほど、キレイになっていくのねえ。
世の中には、うそと本当があって、さらにうそでも本当でもないことや、うそだけど本当のことも存在してると思われます。
それらは永遠にそれぞれなものもあれば、明日にはうそが本当だったり、あやふやで変化自在のものもあるので、どれが何かを見分けるのは簡単なようでいて結構難しい。
結局はどれを信じても何もかわらないのだなー、と思う今日この頃。
一点の曇りもない真っ白な本当の中で生きていくのがいいかといえば、そういうわけでもないように思えるから、私はうそと本当の合間のうそくさい感じに、とてもひきつけられて、そこでぷかぷか浮かんでおります。
4DIENCE MURDER「you are my sunshine」
2001/11/20
#13 もひとつ大人になりました
何だかあっという間に12月も半ばで今年も終わりなんですね。
一年を振り返ってみたところ、何があったか大体のことは忘れてる感じなんですが、それでも今年は結構覚えていることもあって、ああ私もひとつ大人になったなぁ、とか。
もひとつ大人になったなぁ、とか思います。
うれしいことや楽しいこと、悲しいことや腹の立つことやわからないことなど、あらゆることがあったなぁ。当たり前だけど。
そんな一年の中でよく聞いたCDといえば、ラブクライとユニバーサルエラーズでした。
他にもちょこちょこ聞いたりしてたけど、やはりこの二つしか、よく聞いたと思えるものはありません。印象に残ってる歌は、ラブクライの「my life your life, it's a summertime blues」と、自分BOXの「人食い人種のうた」です。
かつてハイテクノロジースーサイドの、好きな人を食べて排泄してそれにまみれて燃え尽きるという「愛のカニバリズム」って歌を聞いたときに、完結してるなーと感心したものですが、「人食い人種のうた」は、おなかが空いたのでうっかり好きな人を食べちゃったという、実に人食い人種の摂理にかなった歌で、生きていくということについて考えさせらます。
私も人食い人種だったら、やっぱりおなかがすいたら大好きな人を食したりするんだろうか。人食い人種じゃなくても、おなかがすいた時にチワワしかいなかったら、かわいくてたまらないチワワを食べたりするんだろうか。
食べるんだろうな〜。
その時がきたら、おいしくおいしく召し上がろう。
2001/12/15
#14 動くこと
今年はテレビを見ない年でした。
音楽チャンネルを見ようと思って加入したケーブルテレビも、もっぱらついてるのは動物チャンネルとアニメチャンネル。
雑誌も読まない年でした。CDも聞かなくなったし、ライブも行くものは限られてるし、なんだか21世紀になってからというもの、新しい情報を得ようとすることがなくなった気がします。
欲望というものがある程度満たされたってことなんだ、と誰かに言われました。
テレビとか音楽とかで何か新しいものを知りたいと思う欲求については、とりあえず今の私は満腹ということなんですかね。
さてこれからどんな新しい欲望が芽生えてくるか楽しみですが、今漠然と思うのは「移動」です。
動くこと。
そういえばここ5年以上、ほぼ同じ場所にとどまってたような気がします。
そろそろ動きどきかもしれないです。
ヘリコイド0222MB「ACTION!」
2001/12/26
#15 流れるままに。
あけましておめでとう。という時期もとっくに過ぎてますが、今年は著しくお年賀をサボってしまったので、この場を借りてご挨拶させていただきます。
本年もよろぴく。
お正月には、たくさん歩いて、深い青の湖を見たり、澄んだ青緑色の川を見たり、ダムの横で吹雪かれたり、特別天然記念物のニホンカモシカに出会ったり、まだ誰も足跡をつけてない雪の上をワーイと走ったり、そんなことをしてました。
凍りついた毛糸の帽子が、雪の晴れ間にきらきらと太陽に反射するのがきれいでした。
まつげの上に、雪がつもっているのが愉快でした。
そーやって自然と触れ合うことなんて久しくなかったので、とてもうれしかったのです。
なんか、普段の暮らしで気に病んでいることとか、そんなものはどうでもよくなりました。でもまた社会生活が始まると、些細なことでしょんぼりしたりムッとしたりしちゃうわけです。
ああ、なるべくなら、あのさらさらと流れていた川のように、よどんだり滞ったりすることなくいきたいのココロ。
で、川。今年は川ですね。昨年はなんとなく湖と思ってましたが、今は断然川。
四万十川とか、ナイル川とか、ドナウ川とか、ライン川とか、アマゾン川とか、大和川とか、メコン川とか、いろんな川に思いをはせます。
流されるのでなく、流れるままに。
(今年に入ってまだCDとか聞いてない私の心に今流れているのは、たぶん羅針盤のライブで聞いたあの歌。曲名知らず)
2002/1/14
#16 いよいよ誕生日である。
またひとつ年をとるのである。
これぐらいの年になってくると、よく、誕生日なんてもうおめでたくない、と嫌がる人がいるけれど、私はやっぱりおめでたいものだと思う。生まれてきたからには、生まれてきたことを楽しみたいし、楽しいと思うことがあるからには、生まれてきたことはやはりおめでたいのだ。
それにしても「大人」と称されるようになってから思うのは、そう呼ばれなかった幼い頃に思い描いていた大人像と、現在の自分とのギャップである。
昔は、大人になったらグラマラスなボディになって華麗な恋愛遍歴を積み重ね、ここぞというタイミングで素敵なだんな様と結婚して幸せな家庭を築くものだと思っていた。
しかし実際は、グラマラスのグの字も見当たらず、恋愛遍歴のれの字もおぼつかないようなありさまで、当然、幸せな家庭のしの字もまだまだ遠くに見え隠れ(…み、見えない、かも…)。
つくづく人生は思うようにいかないものだと実感するわけだけど、だからといって全てが思うようにいっていないわけではなく、あの頃あの時あの場面で、それなりに自分で選んできたことは決して間違いなどなく、つまり思うようにやってきたようなものなのだ。はいはい。
要するに、ただひとつ年をとるのである。なんだかんだ言って私は元気だということ。
ありがとう。
リスト「ラ・カンパネラ」
2002/3/5
#17 いつも
誰にでも「いつもの」というものがいくつかあるでしょう?
いつも食べるもの、いつも待ち合わせる場所、いつも聴くうた、いつも入れる入浴剤。
私がいつも会社に行くまで通る道で、いつも見る風景の中に、いつもいる動物というのがあります。
まず駅まで歩く道の途中の家で飼われている犬、犬、犬、オカメインコ、犬、犬。
それから電車の窓から見える家で飼われている牛、犬、犬。
これらの動物たちは、つながれてたりおりの中だったりするので、たいがいいつもそこにいます。たまに寒いときは小屋の中に隠れていたりするけど。
それでもずっとその場所にいます。
電車の窓から見える小さな田んぼの横に、いつも老犬を連れて散歩をしているおじいさんがいました。ここしばらくその姿が見えません。
散歩のコースを変えたのかしら、それとも…。と、ちょっと心配です。
no music
2002/4/24
#18 誉めて!
面接や履歴書なんかで、自分の長所・短所を述べなくてはならないときがあるでしょ。
あれって困りません?
「何事にも前向きな姿勢で取り組みます。」とか、いかにもうそ臭いことを書いたりした記憶があるけど、どうにもこっ恥ずかしい限りで。
自分で自分のいいところや悪いところなんてなかなかわからないものです。
自分では、もーすごい短気でいらちで困っちゃう、と思っていても、友だちから見ると「苗ちゃんはのんびりしてるからー」ってことになったりしてわけがわかんない。自分が思う自分と、他人が思う私の間には、どうやら大きな溝があるようです。
私がとってもかわいいと思って着た赤いセーターが、恐ろしく似合ってないと指摘されたりね。でも逆に、自分にとってコンプレックスだったことが、意外にも誉められたりすることもあって、私の場合はそれが髪の毛。
小さいときから硬くて太いくせっ毛でそれがすごくいやで、さらさらで細くてまっすぐな髪の人が本当にうらやましかったのが、あるとき急にこのもじゃもじゃが誉められた。
しかも知らない人に。電車の中で突然。偶然隣り合わせたおばさんが、「あなたのヘアスタイル、美容院でどうやって注文したらよろしいの?」と。
なにやら娘さんの髪型の参考に、とのことだったけど…。残念ながら私はくせ毛なので美容院のお世話にはなってませんとお答えしましたが、はーこんな頭がよいものか?と実に不思議でした。
また別の時にも、同じように知らないおばさんに突然「きれいにパーマがあたっててうらやましい」と言われたことがあるし(なぜかいつもおばさん…)。どうやら自分ではごわごわしててうっとうしいこの髪の毛も、見る人が見るとうらやましい対象になるようです。
おもしろいですな。そんなに誉めてもらえるんなら、髪の毛も大事にしてあげようと思いました。
誉められるのっていい感じ。
ああ、やっぱり、こっ恥ずかしいなんて言ってないで、自分のいいところをもっと見つけてみようかな。自分で誉めるだけじゃさみしいから、私のいいところが見つかったら、どうかたくさん誉めてね。
おねがい。
no music
2002/5/24
#19 泣いた。
今日はともだちと信用することとか、干渉することとか、あとえーとなんだっけ、なんかもうよくわかんないけど、そういうよくわかんない話をしました。
人間はやっぱり一人なんだ、というのはわかる気がするけど、どっちかというと私もそう思う方だけど、でもなんか「そうだけど、でもね、でもね。」っていうまったく今もって言葉にならない何かがあります。
何がいいたいのかよくわかりませんが、人にはそれぞれ思考や感情があって、お互いにうまくやっていくのは結構難しいけど、それ以前に自分の中でうまくやっていくのも、なんだか難しいなぁ、という感じです。
これはちょっと愚痴でした。失礼。
ときどき、川とか見て、ぼーっとする時間を作るようにしました。
不思議ですね。そうしたら、ちょっとだけ楽ちんになるの。
ほんでまたつまずいて、またぼーっとして・・・・
そうしてどんどん強くなるのら!
......................................................................................
ここより南の方に行ったときのこと。
そこは蒸し暑くて、空や海の青や木々の緑がとてもあざやかでした。
夜になると、東の空には稲妻が走り、(不思議とゴロゴロいう雷の音は聞こえなかった)、西の空では星が瞬いているという奇妙な光景が見られました。
私は寝転んで空を見上げていました。
稲光と星空のイリュージョン。
時折、流れる星を見ていると、自分はとてもちっぽけなのに、強欲で汚い生き物だなぁ、という気がして、たくさん泣きました。
今度あの空を見上げるときには、まだまだちっぽけで汚い自分であっても、笑って向き合うことができるよう強くありたいです。
ということを、流れ星のひとつにお祈りしました。
2002/6/20
#20 エコ・ブーム?
久しぶりに夏祭りというものに行ったら、ミドリガメが売られていた。
そういえば昔ミドリガメを飼ったことがあったっけ。
あれはお祭りで買ったものではなかったけど。鶴は千年・亀は万年、長生きするものだと思っていたのに、一月足らずで死んじゃった。
当時私が一番おもろいなぁと思っていた人物の名前をつけていただけに、その人に対しても何となく後ろ暗く、以来生き物は飼わないことにしている。しかしこれでは立派な大人になれないと一念発起し、動物がだめなら植物にチャレンジ。
おりしも箱庭、盆栽、ガーデニングなどのエコブームにのっとって、ミリオンバンブーを購入。いわゆる竹。
縁起もよさそうだし、水栽培だし、手入れが簡単であることと丈夫であることをくれぐれも花屋のお姉さんに確認して挑む。
なかなか順調。
それならばと、続けてマリモを購入。
小学校ぐらいの時に北海道土産でいくつか育てていた記憶があるものの、その顛末は?…それはさておき、これもまずまず。
図に乗ってエアープランツなるものも購入。これは水をやらなくても空気があれば生きていけるという代物で、さぞかし末永くお付き合いできることだろうと思っていたのだが。だが。2002年8月、今私の部屋に生き残っているのはマリモだけ。
決して世話を怠っているとかいうつもりはあんまりない、のだけど、これはどういうことかなぁ。
マリモはどうして生き残ってくれてるのかなぁ。
2002/8/9
(C) naemo