第107回
”たまには、洋楽の話を”の巻

”最近、何を聴いていますか？”

昔は、これが合い言葉だったのに、今の挨拶は、”住宅ローンの調子は？” とか ”子供の勉強がねえ” と云った具合で、本当に中年のおじさんの会話になってしまうのでした。

で、最近 心を入れ替えて、音楽をよく聴いています。
それも、30年も前の音楽ではなく、現在進行形の洋楽を！
ジャンルが、いろいろあり過ぎるので、こうなったら、「洋楽」でいきます。
シューゲイザーとか訳の分からない言葉は、無視します。
でも、そのようなものもここには入っていますねえ。
それで良いと思います。

最近好きなバンドを列挙してみましょうか？　

HOWLING BELLS
MY LATEST NOVELS
THE AUTOMATICS
ZUTONS
THE FUTUREHEADS
THE BRAVERY
LALLIKIN LOVE
FIELDS
EDITORS

等々イギリスものが多いですねえ。

じゃあ、アメリカものは と云えば所謂ラウド系ばかりで、皆さんの御承知のバンドばかり、DOOMRIDERSだって、しっかり見ました。
でも個人的には、DEFTONES、TOOL、FLAMIN' LIPSのライブが波長にぴったりでした！

そんな中でも、最近見た ZUTONS に現在はぞっこんです。もう、６０年代のバンドの匂いと現在が非常に上手くブレンドされていて、文句無しです。
ライブ見るまで、全く興味がないどころか、”変な名前のバンド” 位にしか思っていませんでした。
しかし、速効でCDを購入。

聴きまくり状態。なんか変なんです、このバンドの音は。

おじさんと子供が一緒に楽しめるバンドだと思いますよ。
サックスのおねえさんの音の入れかたなんて、まるで、グラハム・ボンド・オーガニゼイションみたいで、”どうして？” と疑問を持ちました。

凄く美人なのに、へんてこな音楽感覚は英国のロックを聴いている感じがビンビン伝わってきました。
ギターにしても、バーンズのギターが一人と、レスポール（それも古臭い感じのギターの音）の人と二人いて、いったい彼等は何ものなんだと思いベースを見ると、ジャズベースをテン・イヤーズ・アフターの人みたいに弾いている。
ドラムは、プレミア（メーカー）のドラムセット。
音の大きさも、パブで見るとちょうど良いぐらいの大きさで、耳に優しい感じ。

音量は大きければいいと云うものではありません。バンドによって最良の大きさがあるのです。
みんな、好きだった音楽をあまりに簡単に入手できる状況にある為、逆に聴かないのではないかなあ、なんてついつい思ってしまいました。
だって、レコード屋さんに行かないでしょう？フジヤマはいつも閉まっているし（笑）。

でも、面白い音楽は、そう云ったところにしっかりあるんだよね。一目につかないようにして。

そして、１０年後に、みんな突然評価されて、大慌てしてネット・オークションで購入するんだろうなあ。阿呆らしい。
いま、何を聴いている？
やっぱりこれが、合い言葉じゃないと、面白くないです。
因に、ブラジルからサブポップ経由でCSSって云う、へんてこな面白いバンドもありますよ。

2006/10/10