第109回
”ふざけるな！”の巻

今回は109回なので、”１０９” に引っ掛けて、渋谷の変化でも おやじのつぶやきを書こうと思っていましたが、少しバンド事情を書こうと思います。

自分はバンドをやっている。
そんなことは、ここを読んでいる人は知っているよね！
バンドをやると、どうしても必要なのは、楽器です。
ギター、べース、それに自分の欲しい音を出すために、アンプを買ったりします。
昔は、ライブハウス備え付けの機材を使わしてもらって、ライブをさせてもらったもんです。

じゃあ、今のバンドは？
自分で、機材（それも特別注文）を揃えて、ライブを行う人もいます。
時代がそういう風になったんでしょう。
それならば、その大事な楽器が壊れた時は、誰の責任なんでしょう？
持ち主の責任です。
借りた時は？
貸した側と、借りた側の相互責任ですね。
大体、そこにオーガナイザーと云うか場所の手配をする人がいます。
そうなると、面倒な話になります。

オーガナイザーが責任を取れ、なんて言うバンドがいるんです。
それも、直すのにかかる費用全額！
自分が主催のライブだったら、そのバンドにいろいろ問いつめます。徹底的に。

自分が自己の目的達成の為に、欲しい音が出したいからその楽器を使っているのであり、こちらは用意してある機材を使ってくれれば良いようにしてある訳です。
だから、マージンを払ってライブをできるところをオーガナイズする訳です。

なんでこんなことを書くか？

正直なところ、私にそのようなことを言ってきたバンドはひとつもありません。
みんな、「自己責任」 の意味が分かっているからです。
自分達でライブハウスにお願いして、もめ事があった時は双方に納得してもらう、そのようなことを長い時間をかけて、培ってきたからです。

でも、昨日ライブを見に行き、”なんで？” と思うような光景を目にしました。

”大切な機材が壊れた”のです。

私が知っているバンドならば、”しょうがないね” で済みます。
それは、次にも同じようなことがあることが分かっているし、ちょうどタイミングが悪かったぐらいに考えています。

でも昨日観たバンドは、そのことについて色々な関係者に問題責任を擦り付けているので、正直呆れ返りました。

”あなたは、なんの為にお客さんからお金をとって、演奏しているのですか？”
”自己満足ですか？それならば、時間を使って観に来ている人にお金を出して下さい。”

そう言いたいぐらいでしたが、ただの客ですから何も言えません。

まあ、もし自分が企画者だったら、そのバンドに全責任をとってもらいますね。
”ふざけるな” って言って！

そのぐらいの覚悟、バンドやっている以上みんな持っているもんです。

最初の一歩。

”やらせて頂いている” を忘れたバンドは、知らないうちにいなくなっています。

2006/10/30