第113回
”回顧録3”の巻

２００６年 一番嬉しかったリリース作品の一つに 『近田春夫とハルヲフォン　LIVE! 1975〜1977』 があります。
もう、私にとって最高のライブを何度も見せてくれたロックバンド。

フラワートラベリンバンド、キャロル、マキOZ、外道、四人囃子、と正統的なバンドが好きだった高校時代を過ぎて、大学に入ったその年に、いきなりパンクのショック。
それと全く同時に同じスピードのライブをやっていたのが、ハルヲフォンだった。
ラモーンズと同じスピード感覚は紅蜥蜴と同じぐらい格好よかった。
もっとも、ハルヲフォンは後で知ったのだけど、日本のロックを作り上げたような人が集まっていた。

何しろGSが好きだったから、カバーを平気でやるところなんて、本当に「格好良い」と思い、豊田からバスに乗って東京まで行きライブを観に行ったもんだ。
（実は、名古屋に行くより、東京に行くほうが乗り換えなしで楽だった）

おそらく、FRICTIONに狂ってしまうまでの期間に何度も見た。
ファーストアルバムの「TOKYO」って書いてあるところは、格好良いと思った。
そだよな、キャロルは ”川崎ロックンロールマシーン” だったもんな。
”東京よ、俺たちは” なんて言う気持ちがして、都市感覚を感じた。
３枚目のパンク的なアルバムは 『電撃的東京』 だったしね。

実は私、自慢なんですが、ハルヲフォンのシングルのジャケットに写っ ています。
「恋のTPO」のジャケットにお客さんとして写っています。それ も長髪で！
もちろん、ミーハーで、SEX PISTOLSの　「God Save The Queen」　のポスターに変わるまで、ハルヲフォンのポスターを部屋に貼っていました。
ああ、もっと書きたいことがいっぱいある。
そうだ、原爆のライブでハルヲフォンのTシャツを着たことがありました。

さてこの作品、ウラワロックンロールセンターのライブで、内容は個人的な思いが強いので満足です。
何しろ、信じられないような曲がしっかり入っている。
実際に見たライブそのもの。
楽しくて、ぶっ飛んだライブが当時の音で入っている。
変な、処理をしてないところが凄くイキだ！
こうじゃなければ、ハルヲフォンじゃない。
いま、パンクを聴いている人には、うってつけのバンドだろう。
テクニックがありすぎるので、そこが問題だけど、そんなことより初期衝動的な爆発力は、この音源でしか聴けない。
正規盤は、創られた音楽を目指していたと思うだけに、ライブは今聴いても素晴らしい。

生きものなんだ！

海外のバンドの再発掘作業と同じように、日本のバンドの再発掘をやって欲しいな。
大好きな外道は、自分も少しだけ関わることが出来たことに感謝します。
そして、ハルヲフォン同様、多くのバンドの音源が出ることを期待して、回顧録は終了かな。
次回は、２００６年の新譜アルバムで、海外のものを書こう。
もの凄く多くのライブと、音源を聴きまくったからね。

2006/12/22

第114回
”２００６年愛聴盤”の巻

やってきました。２００６年の総括。
レコードコレクター的に行きますよ！

今回も、友達関係になる日本のバンドは敢えて外します。
実は日本のバンドばかり聴いていた、というのが実情です。
だけど、やっぱり海外のもので行くのです。

順番は無しと云うことで。
勝手気ままに聴いていたもので、大好き、負けた（やられた）といった作品です。

●ISOBEL CANPBELL & MARK LANEGAN/Ballad of the broken seas
☆このアルバムは、ダントツに一番良く聴きました。

●THE AUTOMATIC/Not accepted anywhere
☆イギリスの新人です、ニューウエイブ感覚がたまりません。

●HOWLING BELLS/Howlling bells
☆彼等は一発で気に入りました、女性ボーカルがいい。

●EAGLES OF DEATH METAL/Death by sexy
☆もう、おばかなロックンロール。

●KILLING JOKE/Hosannas from the basement of hell
☆久しぶりに、ほれ直しました。

●THE ZUTONS/Tired of hanging round
☆ライブ見て、一発で気に入りました。

●DEFTONES/Saturday night wrist
☆ライブ見なきゃ、凄さは解らないバンドの一つ。

●ISIS/In the abence of truth
☆早くライブが見たい。今月末が待ちきれません。

●THESE ARMS ARE SNAKES/Easter
☆同上。

●THE RIFLES/Nolove lost
☆ビデオを見て、The Jamを思い出した。気持ちのよいバンド。

●MY LATEST NOVEL/Wolves
☆ポストパンク感覚がたまりません。

●TV ON THE RADIO/Return to cookie mountain
☆前のより、勢いが変だよ。

●CSS/Cansei de ser sexy
☆ブラジルのバンドなんだって。いいよポップで。

●STUART A STAPLES/Leaving songs
☆実質的には、Tindersticksのアルバムだよ。

●TOOL/10000DAYS
☆ライブは圧巻だった。早くもう一度見たい。

●MELVINS/Senile animal
☆ツインドラムで本当に凄い作品。やられました！

●CONVERGE/No heroes
☆３月が楽しみ。

●MASTODON/Blood mountain
☆前作がかすむ。ライブもこんな感じかな？

●KALAS/Kalas
☆これは凄くよく聴きました。

●THE PIRATES/Skull duggery
☆１８年振りの新譜です。ドラムは新人さん。

以上かな。
本当にたくさん買ったなあ。
実際は再発ものに凄いのがあるけど、それは入れない。２００６年の音じゃないから。

他では、RAPTURE や FIELDS と JESU かな。
本当に脈絡なしです。
まだ、凄いので聴いてない作品があるようなので、今からそういった作品を入手して聴かないといけないんです。

でも日本のバンドは、凄い作品出し過ぎです。

2007/1/7