第128回
”たまには” の巻

会社を休んで、シリアに行ってきました！
いやあ、実は今回で２度目なんですよ。

なんで？って思う人が多いと思うけど、もの凄い歴史を感じることが出来る国なんですよ。
首都ダマスカスは、世界一古い（長い期間）都市であり続けている、その歴史は少し郊外に出るとすぐに分る。

なんとか遺跡に行くと、ローマ時代はつい最近のことに感じるので、じゃあ いつの時代に突然入り込むのか？
勉強していない私には全く分かりません。

しかし、はっきり分かることは目の前に突然出現します。
そう「軍人」が必ず、要所要所にいるのです。
夕方から、きれいな景色を見ていると、その隣で軍人が沢山いました。

イラクからの難民を、シリアは積極的に受け入れている。
去年は、レバノンからの難民を受け入れていた。

戦争体験のない私は、理解できない世界がその国には存在していた。
しかし、人間性は今の日本よりも豊かだ。
気持ちは、一瞬にして 「自分の子供の頃」 に体験した感じ。
貧しいのは当たり前、みんな同じ生きている人間。

日本は、現在の憲法前文で素晴らしい理念を掲げている。

「日本国民は恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際 
社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは全世界の国民が、ひとしく 恐怖と欠乏
から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」　と、書かれている。

平和ボケしている日本人は、時々この憲法に書かれた崇高な理想と目的の達成を誓うことを忘れている。

たまには、こんなことを思うことの出来る旅も良いもんだ。

2007/7/30