第145回
”いろいろなレーベル” の巻

the原爆オナニーズは、自分たちのレーベルを持っています。
「tin drum records」 です。

Alchemy Records から出ている作品は、総て「tin drum records」 のマークが入っています。
自分たちの音源を管理出来るようにしようと、最初から Alchemy Records と決めたんです。
おそらく、そんな取り決めをするバンドはいないでしょう。
でも、互いにレコード・コレクター同士だったため、このことは重要な項目として、最初から無言の取り決めとしてありました。
だから、常に新しくthe原爆オナニーズを聴こうと思ったら、どの作品からでも聴くことが出来る環境を作っています。

不思議なほど、Alchemy とはいつでも仲がいいのです。
アメリカにツアーをしようと思った時、Alchemy は、すぐにツアーをブッキングしてくれました。
今から、１５年以上も前なので E-mail もなく、連絡するにも英語で電話をするか、手紙を書くしか無い時代です。
でも、すぐに動いてくれて、しっかりライブが出来ました。
ツアー費用も、捻出してくれました。

こんな関係が、もう２０年以上続いているのです。

そして、我々が他のレーベルから出すときも、常に後押しをしてくれます。
不思議でしょう？
閉じ込めようなんて全くしないのです！

HGfact からリリースするときも、Pizza of Death からリリースするときも、そして Trippin' Elephant からリリースするときも、全部 後押ししてくれたのは Alchemy なんです。
どこのレーベルから出そうか迷っていると、不思議なように後押ししてくれるんです。

全く信じられないような自主制作の世界があり、その世界でしか動いていないので、メジャーなバンドとやるときも同じ手法で動いています。
やりたいと思った時に、やりたいと思ったバンドと連絡を取り、次を決めて行くのです。

このようなことが許されるレーベルはそんなに無いでしょう。
でも、我々が付合っているのは常に、自主精神があるところなんです。
互いに信頼出来る関係がなければ、面白くないから。
今まで出した総てのレーベルと常に前向きな関係が今でも続いています。
不思議でしょう！

まさに、錬金術の世界が、精神ではあるのですよ。

2008/8/7