第148回
”ヴィニール・ジャンキーズ” の巻

世の中凄い人たちがいっぱいいるんです。

私も、阿呆なぐらいレコードやCDを入手しますが、桁が違います。
何万枚ものヴァイナル(レコード盤)だそうです。
それも、マトリックス番号にこだわって、プレス工場までこだわるんです。
正直、こういった文章を読むと、安心します。

まだまだ、私は普通だと。

だけど、ここが罠なんです。
実は、知らぬ間にこういった情報を知ることで同じ穴に入っていくのです。
ファーストプレスはどういった状態か？
スリーブはどういったものだったか？

知らなければ、全く問題のないことが気になってくるのです。

私はコレクターじゃないけど、Sex Pistols の 『Never Mind The Bollocks 』 をレコードでイギリス盤、アメリカ盤、日本盤、日本盤再発、イギリス盤再発、CDも日本盤、日本盤再発、イギリス盤、イギリス盤（付録付き）といった具合に同じものを、９枚も持っています。

はっきりいって、阿呆です。

じゃあ、何が欲しくてこんなに同じものを持っているのか？
といえば解説書だったり付録だったり、情けないことに結局音以外の付録なんです。
これが、音にこだわって購入するとなるとレコード盤を見て、細かいところにこだわる訳です。
それこそ、レコード盤のふち、レコード盤のなかに書いてある言葉、もう全くついていきたくないようなところになります。

でも、悪口を書いていても、パンクのシングル盤で同じことをしているので何とも情けないのです。
パンクのシングル盤は、最近はあまりに高価なので買っていませんが、３００円までで購入出来るときは同じものを買ってしまいます。
好きなシングル盤だと、同じものが５枚もあります。
自分への、いい訳は「状態が違うからなあ」です。
毎回、同じです。

で、どうなるか？
家中が保管箱になるのです。
無駄がいっぱい。
豊田市に住んでいながら、「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」を全く無視しているのです。

悲しすぎる。

全く、パンクでぶっ飛ばしていないですねえ！

2007/11/7