第161回
”遅れました”の巻
時間が経つのは早いですね。
毎回、更新日程を守りたいけどどうもうまくいきませんね。
今回は2000年問題です。
2000年問題といっても、遠い過去の話のような気がきますね。
エアジャムがあったのが、2000年だからもう10年も前になるのか。
さて、この10年間で、音楽を取り巻く環境は大きく変わったと思う。
一番は環境の変化といえるだろう。
フォーマットとしてCDからデジタルダウンロードへの変化だと思う。
店で音楽を買う時代ではなくなりつつある。
日本だけは特殊な環境のため、ガラパゴス島のように取り残されているみたいだけど、世界は、もの凄いスピードで変化しているようだ。
音楽業界の売り上げ内訳を見ていると、いまはCDではなくデジタル配信にかわっている。
そうなると、音楽を聴く人たちの楽しみ方が変わるのかというと、これまたおかしいことにマニアはアナログに戻っている。
アナログとMP3で事足りる訳だ。
ジャケットは、LPサイズで見て楽しむ。
音は、PCから出して聴く。
これでいいようだ。
この音楽を聴く環境の変化と同時に、音楽自体も変化している。
情報量の増大だ。
おそらく多くの人が感じていると思うのだが、「歌詞の変化」が顕著だ。
なにしろ、マシンガンのように連発される言葉に疲れてしまう。
いつからなんだろう?と考えたら、2000年頃からの変化だった。
うたじゃなくて、メッセージにかわったことに起因するんだろう。
だけど、メッセージは同じような内容の再生産に感じてしまう。
頭に直撃してこないぐらいのスピードなので、連射されてもダメージが無い。
ここが問題だと思う。
メッセージは受け手に伝わって初めて成立するのだから、伝わらなかったら意味が無い。
伝える努力よりも、伝わらないいらだちが前面に出ている。
だから、より伝わらなくなる。
こうなったら、悪循環が螺旋状に繋がる。
言葉の推敲をして、選った言葉を使うことが必要じゃないのだろうか。
イメージを伝えることで、より広い世界がみえるような気がするから。
2009/12/7
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