第167回
”THIS IS ENGLAND”の巻

遂に、書きます。
1980年代初頭のスキンヘッズの映画があるんです。

実は、日本でも上映されていて、DVDも出ています。
だから、簡単に見ることが出来るので書いちゃいます。

この映画の日本語版作製にあたり、「字幕監修」なんていう身分不相応なことをしました。
まあ、いろんな誌面で映画の紹介文を書かせてもらったので、目に留まった人もいると思います。

個人的に、入れ込んでいた時代のスキンヘッズなので、リアルタイム体験者じゃないと分からないような細かいことを知っているので、ついつい話に乗っかってしまいました。

パンク〜ハードコアパンクに移行していく、1979年〜1983年頃の話だと思ってもらうと、映画を見た後に、パンクの音源を聴きながら楽しめると思います。

最もふさわしいものは、The EXPLOITED の 『Let's Start a War... (Said Maggie One Day)』 です。
そして、次に The Smiths のファーストアルバムを聴けば、時代背景の音楽的な押さえはできます。

細かくファッション的なところを書いていくと、少しだけ違和感があったけど、パンク世代のスキンヘッズの話なので、イギリスのパンクスはこの当時どのようなことを考えていたのかを、映像から感じ取ることが出来ます。

個人的には、アメリカンハードコア初期、それも西海岸のものを題材にした、『Less Than Zero』 の映画のサウンドトラックをXやTSOLに置き換えると完璧と思っていただけに、イギリスの同時代のパンクの映画で、音楽面、風俗面でしっかりと表現されているところが、非常に嬉しかった。

もし良かったら、日本で出ているDVDの「デラックス版」に、私も音楽等の解説を書いたので購入してみてください。
映画の内容は、完璧ですから。

じゃあね。

2010/6/19

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