第202回 『 GET ACTION 』 の巻 TEENGENERATEの映画『GET ACTION』 が上映されている。 TEENGENERATEとは”フジヤマ・ガンガンファイト”に出演してもらって、一緒にやっている。 TEENGENERATEの前身バンドAMERICAN SOUL SPIDERSのメンバーだったSLEEZ SISTERSのヒサヨちゃんから聞いたのか、それとも雑誌DOLLのシングル盤紹介で知ったのか、TEENGENERATE が始まった頃からバンドは知っていた。 彼らが面白いのは、日本国内では無名のバンドなのに海外(アメリカとヨーロッパ)のマーケットでは有名バンドだったことだ。 それは、海外のパンクロック・マニアに注目を集めるレーベルからリリースした作品が多いことによるんだろう。 そういえば、1990年代には多くのバンドが海を渡って行ったものなのに、最近は日本のバンドが海外進出するという話をあまり聞かなくなっている。 内向きの安定志向なのかなあ? 個人的な見解なのだが、バンドなんて2〜3年やって解散するもんだと思う。 やりたいことを突き詰めると、大体そんなもんだろう。 その期間よりも長くやっているバンドはその突き詰める作業を経験した後に、少しの休憩をした経験のあるバンドだと思う。 アルバムで言うと、ファーストアルバムを出してセカンドアルバムを作り上げたら、次のステップまでは時間がかかるはずだ。 だから、セカンドアルバムを出すまでがバンド結成時の考えを突き詰めて行く期間だろう。 そこで、次が見えない程消耗して多くのバンドは消えて行く。 これが、正しいバンドのあり方だと思う。 短期集中で爆発することで、良い作品が出来ると思う。 ”持続的発展”なんてバンドに求めてはいけない。 次の機会なんて、いつになるか分からないぐらい暴走していいと思う。 ”明日なき暴走”こそバンドに求めることだ。 このTEENGENERATEの映画を見ると、爆走するバンドの実態が次々と出てくる。 ”お兄ちゃん”ことFifiが話す言葉、リーダーのFinkが話す言葉、周りの人の言葉。 次々と、たった3年間で起こった事象の変化は、その時代を一緒に過ごした人ならではの目線であり、1990年代の日本のバンドがどのような考えで動いていたのかもよく分かる作りになっている。 これは映画を作成した人の、このバンドに対する熱い思いが有るからこそだ。 ライブの熱気、実体験した人でなければ作ることが出来ない”空気感”が、映像から伝わって来る。 この映画は、単なるノスタルジックな記録ではなく、今バンド活動をしている若い世代に是非見てもらいたい。 まあ、このエッセイを見てくれている、大人の人たちにもね。 ノスタルジーからは何も生まれないよ。 それこそ、Get Actionなのだ。 じゃあね。 2014/4/11
|
原爆のライブ予定
|