第208回 ”追々老い(オイ・オイ・オイ)” の巻 最近、ヘンテコな場面によく出会います。 かつて、オタクがひしめき合って、”えさ箱”を何秒で見終わるか競っていた中古レコード店で、 悠長に一つの”えさ箱”の前で携帯電話の画面をいじっている人に出くわします。 周囲の人の気配を一切無視して、5分くらい平気で突っ立っているのです。 何を見ているのかと思ったら、そのえさ箱にあったレコードの情報なんですね。 これにはビックリを通り過ぎて、唖然です。 知らないレコードがあったら、そのレコードを手に取って、頭に叩き込んで、 次ぎに来る時までに情報を得て、次の機会に出会えたら入手するとういうパターンを長年に渡って繰り返して来たオタクな私としては、新しい世代のこのようなやり方は効率の良さが目立つ訳ですよ。 だって、その場で終了だもん。 だけど、何となく寂しいね。 所謂、ジャケ買いをして、数多くの失敗と成功をしてきた身としては。 ワクワクして買ったのに”ハズレた!”と思ったレコードが、十数年経っていきなり”大成功”のレコードに変身する瞬間を経験しているし、一回聴いた時は大満足でも数年後には全く気にも掛けないレコードもある。 なんたってレコードは言葉通り”記録”なんだよ。 レコードに刻まれた音を情報として捉えるのならば、携帯電話活用もいいんだけど、 音として捉えるのならば、やっぱりもう少し情を持って接して欲しいな。 分からなかったらレコード店の店員に訊いてみて、教えを請うとか、 コミュニケーションの手段として、レコードを使えばもっと楽しい音楽の接し方が出来ると思うんだよ。 最近、テレビで報道されている”孤独死”も、ひとつ見方を変えると、このディスコミニュケーションと一緒かもしれない。 いやあ、レコード店で”孤独死”だけは避けたいね。 じゃあね。 2014/10/21
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