”ポスト・パンク”の巻

先日、レコードを買いました。

”またかあ”っていう感じですが、我が最大の趣味なので、文句は言わせない!

で、何を買ったかといえば、”シンプル・マインズ”の初期3枚。
なんたって、日本盤で解説が付いているところがミソ。
いままで持っていたのは、イギリス盤だから解説は無い。
で、解説を見ると、森脇さんの文はやっぱりいかしている。
力の入り具合が伝わってくる、ポップなのだ。

僕の好きな、バンドはいっぱいあって、その中に、ポスト・パンクのバンドがある。
シンプル・マインズはその中の一つだ。
とくにセカンド・アルバム「REAL TO REAL」は大好き。
他のアルバムと比べ、ちょっとだけニュアンスが違う。

ポップではないのだ。

感覚的で申し訳ないのだが、メランコリックな感じがあり、ねじれているのだ。
その感覚は、

PIL
COMSAT ANGELS
MAGAZINE
THE CURE
JOY DIVISION
JAPAN
XTC
SIOUXSIE AND THE BANSHEES

といったバンドのセカンド・アルバム全てに共通した感じ。

多分、1980年代初頭にパンクを聴いていた人なら、うなずくであろうモノクロームな感じだ。色があっても、ものすごく薄い感じだ。

いまの音楽にはあまりないので、説明しづらい。

やっぱり、英国音楽っていう感じの強い、TINDERSTICKSが一番近いんだろうけど、それでもまだ色合いが強いような気がする。

アメリカのバンドだと・・・
AND YOU WILL KNOW US BY THE TRAIL OF DEAD
SLIPKNOT
もかなり近いが、少し違う。

なんか、独特な雰囲気が、ほんの一瞬、それもかなりの密度で発散されていた、それがポスト・パンクだ。

シゲキのいた原爆の最期の活動日となった12月30日に、原爆はレコーディングをした。

録音したのは、PILの「PUBLIC IMAGE」。

ポストパンクを宣言した曲だ。

決して、ニューウエイブではなく”パンク”。ここが、みんなに解って欲しいところ。春先には、みんなが聴くことができると思う。

その時、このことだったんだって思って欲しい。

じゃあね。

2002/1/31


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