”ORIGINAL MIRRORS”の巻 ワールドカップだって騒いでいたら、イングランドも日本に来るらしい、って言うことはスキンヘッズの皆さんも上陸っていうことになるのか? 6月の日本は、物騒になりそうだ。 イングランドの応援歌は”スリー・ライオンズ”なのだ。 そんなことは、誰でも知っている。だって、もう6年も前の曲だから。新しい応援歌もいくつかできているはずなんだが、どうもこの曲が一番らしい。だって、イングランドの試合をテレビで見ていると、”IT'S COMINNG HOME”って合唱しているからね。 で、ここから一気に”ロックねた”になるのだ。 この曲はLIGHTNING SEEDSの曲なんだ。 IAN BROUDIEがやっているバンドっていうことになっているけど、どう考えたってワンマン・バンドだよね。 今回は、IAN BROUDIEがかつて在籍したバンドをピックアップ。 『ORIGINAL MIRRORS』がそのバンド。 こちらは、正真正銘のバンドだ。なんたって、ボーカルには”あの”DEAF SCHOOLのENRICO CADILLAC JR.ことSTEVE ALLENがいたんだから。 80年2月に発売されたファーストアルバムはそれこそ、聴きつぶして、2枚目を購入するぐらい大好きなアルバムだ。(もっとも、イギリス盤とアメリカ盤を持っているだけなんだけど)どこが好きかといえば、ニューウエイブ以降のモダン・ポップなところ。 なんかすごく曖昧な表現だけど、これが一番ぴったりくる。 音楽的な特徴を言えというのであれば、ホワイト・ファンクとポスト・パンクがミックスされているところになる。 それは、一曲目の「SHARP WARDS」に顕著に表れている。 ベースの跳ね具合は、この後に出てきて一世を風靡したFRANKIE GOES TO HOLLYWOODに受け継がれているし、キーボードの音はYACHTSと同じような、哀愁がある。 他では、OMIDのファーストアルバムに近いのかな。 もっとも、私にとっては、このバンドの魅力はボーカルの声に尽きる! この、暗いトーンの声は他のどんなボーカリストにも出すことは出来ない。 80年代初頭のイギリスの冬の夕方を思い出させるような何とも、明るくなる兆しの無い風情が、本当にマッチする。 でも、全く悲観的なところは無い、そんな感覚がポスト・パンク的だ。 21回目に書いた、シンプル・マインズのジム・カーよりはストレートな感情が上手く引き出されている分、パンク色が強いと言って良いだろう。 IAN BROUDIEがプロデューサーとして成功し、ORIGINAL MIRRORSは、ファンク色を少なくし、メロディックになったセカンドアルバム『HEART,TWANGO & RAWBEAT』を出し、解散してしまった。 他のメンバーは、ベースはGTR(YESのS・HOWEがいたスパーグループ)に加入したし、ドラムにいたっては、STATUS QUOに加入している。 解散後のメンバーの活躍を、こうやってみると、けったいなバンドだった。 ボーカルのSTEVE ALLENはソロシングルを出したりしているけど過去の人になってしまった。 でも、この声は本当に好きだ。 じゃあねまた。 2002/3/14
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