第241回
ラママで35周年 の巻


参っちゃったなあ。

10月の下旬から約一月間咳が止まらなくって、寝ていると咳き込むは 人と話をしているとすぐに咳が出るは、苦しかった。
寝ている最中に、突然咳き込むのって本当に苦しいです。

あまりに苦しいので、病院に通いこむことに。

時間が経つにつれて、気管支をやられて声が出ないのだ。


そんな時に限って、ライブがしっかり入っている。
それも、35周年の東京ワンマンが!

多くの人にいろいろ頼み込んで、仕込みを入れようと考えていたのだが、体調が悪いから思考回路が繋がらない。

何しろ、半ば病人状態。

ライブできるのか?
仕込みは、断念。
京都大学西部講堂の時と同じように、バンドだけでやるしかないな。
ライブの曲順も、当日の体調次第だ。


11月11日(土)に行った、
La.mama 35th anniversary 『パンクでぶっ飛ばせ SP』

『みんな大好き the原爆オナニーズ:35周年ワンマン』は、過去に経験のないほど、体調の悪い状態でライブに突入した。

自分の記憶がはっきりしている最近10年では、高熱の中ライブの時だけ起きていた、名古屋のライブと匹敵する。

とはいうものの、ラママのライブは、ライブ前夜にぎっくり腰になったのにライブをやり遂げたことがあるから、なんとかなるような気がしていた。
勝手に場所と相性が良いと思い込んで、マインドコントロールするしかない。


ライブ当日、天気も良く、予定していた時間に東京に着く。

これは、京大西部講堂の時と同様で、天候には恵まれている。

地球は我々の味方だ。

ライブ前にリハーサル・スタジオに入ることが、私だけ出来なかったので、事前に”こんな曲やりたい”リストを作り、3人で取り組んでもらった。

アルケミー期のベスト盤『Atomic Garden』のリリースもあり、
『Nuclear Cowboy』を中心に組んだ京大西部講堂の時とは違うものにしたかったため、『GHQ』以降のアルバムから選曲を増やしてみた。


ラママに入ると、スタッフが準備をしてくれている。

久しぶりのラママだけど、気心が知れたスタッフばかりなので、体調のことを告げ、お任せ状態に。

サウンド・チェックはすぐに済んで、その後、軽いリハーサルに突入。

ワンマンだと、時間の余裕があるから、今回のような”異常事態”に対応が可能になる。

この時点で、やっと、体調と相談しながらセットリストを考え出す。
やりたい曲リストを見ると、結構”喉に”きつい曲順で考えていることが判明。

でも、やりたいから無理しちゃおう。
肚を据えるしかないのだ。
リハーサル後、いつもならば渋谷のレコード店に突入するのだが、
珍しく、体力温存のためバックステージでゆっくりすることに。


開場すると、原爆アーミーがいろいろな地域から駆けつけてくれた。

今回のお土産タオルは、他のメンバーの反対を押し切って、ジャイアンツ・カラーで印刷。
開演時間近くになると、いつもの調子の人たちがやって来てくれる。
ちょっとだけ開演時間を遅らせ、ライブスタート。

意表をついて、この曲から。
エディのベースで”How Much Longer”だ。

間髪入れず”Dog Eat Dog”へ、続いて、”なんにもない”からジョニーのカウントで”What’s Up”。
思っていたより、やれそうな気分。
”Misunderstand”、”What Can I Do?”、ブーツの紐が解けて締め直し”Time Is Tight”、”Psycho Murder”と続ける。

『Atomic Garden』の告知をしてからの”Shapes”で、名古屋アーミーが暴れ出してくれる。

いつもテンポが速くなりすぎがちな”あるがまま”と”Ghost Dance”も適正なスピードだ。
あまりやっていない”Go Fight”は、ラママならではの反応をみんながしてくれる。

”Hide & Seek”でエディがナイスな暴れっぷりを披露、
”Auto-B”〜”Step On Step Out”〜”Time For Action”で、シノブがキレの良いギターソロをかましてくれる。

かなりいい感じだよ。

ジョニーのドラムが炸裂した“New Life”は、90年代のラママみたいだ。
”Dead Or Alive”から”Nuclear Cowboy”を。

ここで、気管支がやられていることを告白。

気楽になったところで、
”発狂目醒まし”、”Another Country’s”、”Down In A Flame”とノンストップだ。
続く”I Will”、”Step Forward”もフルスピードで突っ走る。

やっと調子が出てきた。

”Mind Breaker”、”Another Time Another Place”と一気に駆け抜ける。
あと2曲はお決まりの”Underdog On The Floor ”と“What Have We Got? Fuck All”。

第一部終了。


これだけやったら、あとはその時の気分で、進行すれば良い。

自分たちの曲で、ライブのセットリストから外れる曲は数多くあるので、
第2部は、その中から”Into The Heart”でスタート。
これで、心に火がついて、このバンドを始めた頃からやっている、”No No Boy”〜”Temptation”、最後は”GO GO 枯葉作戦”だ。


ここからは、予定外。

京都大学西部講堂の時のように、ひたすらやり続けることにした。

第3部。
”Propaganda”でエディがベースギターをマイクスタンドに擦り付け大暴れ、本当の最後”Society’s Child”で完全終了。


開演前は、気管支の調子が悪くてどうなることかと思っていたが、
体が温まると、喉の支えが取れるようになって、後半は思っていたよりも声が出てきたから不思議だ。
これも、多くの人が温かい心で見守ってくれているからこそだろう。


バンドって不思議なもので、その場に居る人の空気を感じ、フィードバックしている。

この感じは、いくら映像を見て知っているつもりでも、ライブ会場に行かないとわからないものだ。
素晴らしい時間と空間を、みんなと一緒に共有できる幸せを、これからも続けていきたいもんだ。


来年もよろしくね。

2017/12/19

 

 

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・・・・・・・原爆のライブ予定・・・・・・・


お年玉GIGは2月10日です。
今回は、チラシも気合入っています(何たって、ブリキの太鼓なんです)。



2018年
1月6日(土)名古屋 Red Dragon

COCKNEY REJECTS LIVE IN JAPAN 2018
共:Cockney Rejects、Anger Flair、九狼吽 
開場18:30 開演 19:00
前売り 3,800円 当日4,300円(別途ドリンク代) 
■問合せ:Red Dragon 052red-dragon.com
TICKETS : e+ http://eplus.jp


1月27日(土)東京 下北沢 シェルター
無機質な狂気第5夜
共:マリア観音、ヒミツノコウドウ、赤いクラゲ
開場18:30 開演18:30
前売り 2,800円 当日3,300円(別途ドリンク代) 
■問合せ:シェルター shelter20180127@gmail.com


1月28日(日)名古屋 今池 ハック・フィン
MDC Japan Tour 2018
共:MDC、FLiPOUTA.A、Low Card de la morte、のうしんとう、Social Porks
開場17:30 開演 18:00
前売り 2,500円 当日3,000円(別途ドリンク代) 
■問合せ:ハック・フィン 052-733-8347



2月10日(土) 名古屋 クラブ・クアトロ
お年玉GIG 2018 HARD CORE ROCK MATINEE VOL.4
共:SLIP HEAD BUTT、GREEN MACHiNE、NEPENTHES、ETERNAL ELYSIUM  
開場15:30 開演 16:00
前売り3,000円 /当日 3,500円(税込/スタンディング/ドリンク別)
*入場時ドリンク代別途 500円が必要です。
■問合せ:名古屋クラブクアトロ 052-264-8211
http://www.club-quattro.com/

みなさんよろしくね。