第244回
”ジョニーの誕生日” の巻


1986年4月にジョニーはthe原爆オナニーズに加入した。
もう、入ってから32年になる。
昨年で、バンドは３５周年を迎えから、そのほとんどの時間はジョニーが屋台骨を支えている。


バンドに限らず何事も始めてから２〜３年の間にいろいろなことが起こるから、
その時期の印象が強いが、実はその後の安定した時期にいろいろな挑戦をして行く。


ジョニーと最初のセッションをした時に感じたのは、”音がでかい！”だ。

自らが体の中から絞り出す力を、最大限の自己表現と一体化して伝えてくる。

それまで、モッズ系のビートバンドで培ってきた感覚を、我々にダイレクトにぶつけてきた。
何しろ、バスドラのキック力が尋常じゃない。
お腹にズシンズシンとくるのだ。


ジョニーになって初めて録音した作品は ”原爆階段”のライブ『ACID SOUL』だ。

1986年11月行ったライブは、フジヤマの渡辺さんが”カバー大会を”と号令をかけて渋谷ラママで行われた。

この時期まで、”パンクは過去のロックと決別したもの”として皆が認知していただけに、
非常階段と原爆の合体で、過去の、それもハードロックを ”桁違いの轟音で”プレイしたことは、来るべきロックのミックスチャー時代をなんらかの形で、肌で感じ取り表現できたと思う。


その新しい時代の到来を、ジョニーは新しい息吹として参加したわけだ。
なんたってジョニーは、この時点で20代前半だったからね。


我々の中では ”若者”のジョニーも、今年で５５歳になる。
メンバーチェンジもあり、最年少ではなくなったが、感覚はいつも新鮮だ。
貪欲なまで、不思議なリズムを練習の都度ぶちかましてくれる。


今年の５月１２日（土）に、ジョニーの誕生会を兼ね、
原爆３５周年のワンマンを名古屋で未実施だったので、延長戦として名古屋池下UPSETで行うことにした。

タイトルは”GO JOHNNY 55(ゴー・ジョニー・ゴーゴー)”だ。

情けないこのダジャレもジョニーなら笑って許してくれる。
ワンマンだから、一体何をやろうか思案中だ。
開演は２０時と少しだけ遅くしたけど、終演後に新幹線は東に西に走っているはずだ。
全国のジョニー・ファン、お祝いに駆けつけてね。

2018/4/16