”PUNK'S JUBILEE”の巻 SEX PISTOLSが「GOD SAVE THE QUEEN」を出してから25年と云うことで、イギリスの音楽誌”NME”と”Qマガジン”がパンク特集号を出した。 表紙はそれぞれ、シド・ビシャスとジョニー・ロッテン。この辺りで、どういった扱いを考えているのかが分かるような気がする。 ”Qマガジン”のほうは、一言でいってしまえば、パンクガイドブック。 正直なところ、まあまあって言う感じ。でも、写真は結構いけてる。とは言うものの、地図でMARQUEEとVORTEXの位置が間違っていたりする。毎月”Qマガジン”を読んでいる人には読みやすい構成。 ”NME”のほうは、当時輸入盤を扱っているレコード店で読みあさった記事が再収録されていて、結構面白かった。 何が一番の収穫かといえば、”文章の差”かなあ。まだ、英語なんてろくに読めない頃に、レコード店で要らなくなったものをもらって、辞書とにらめっこしながら読んだりしていた頃なので、当時は、ただ単純に”分からん!”って思っていたのだが、70年代初頭の音楽誌が持っていた、イギリス的な文章がこの当時はまだ使われていたんだなあ、ってつくづく思った。 やっぱり流行りがあるんだ。この辺りは、知らないうちに通過してしまうことが多いので、過去のものを読んだりする時の楽しみなのかもしれない。 音楽も同じなんだろう。 現在パンクを聞きはじめる人は、やっぱりSUM41やOFFSPRINGから入っていくと思うし、それは当たり前の事だと思う。 だから、”SEX PISTOLSを聴かなきゃダメ”なんて言っていたのでは、年寄りのたわごとでしかないような気がする。 今回は、自戒の意を込めて。
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