第296回
でかい音でロックを聴く の巻

レコード盤が流行っている。
だけど、ある調査によると、購入者の多くがレコードを買うだけでプレイしないんだって。
いやあ、びっくりだなあ。
不便だけど、音楽を聴きたくてレコード盤を買うと思っていたのに。
いまのレコード盤って、180グラムの重量盤ばかりだから、保存が大変。
レコード盤はジャケットが大きくて嬉しいけど、CDの方が扱いが便利。
私はコレクターを辞めちゃったから、フォーマットはあまり気にしなくなってしまった。
それでも、シングル盤は執拗に求めるんだけどね。
やっぱり、レコードにしてもCDにしてもカセットにしても、聞かなきゃね。

この記事を読んでいたら、
2020年からのコロナウイルス感染も落ち着いてきたので、無性にでかい音で好きなロックを聴きたくなってきた。
ライブ会場でDJやれば自分の好きなものを聴けることに気づいた次第。
2023年5月14日に名古屋で、NEPENTHESとTECHNOCRACYのレコ発にGREENMACHiNEが加わるライブがあったので、DJで参加した。

いつもは会話ができる音量でDJすることにしていたのだが、今回は目的が違うため、音量はマックスで。
我が世代の多くの人が、中学生の時に衝撃を受けたようなものをセレクト。
いったい今は1970年代かと、呆れるような、王道なハードロックばかり。
気分はハードック系のロック喫茶で流れていたような選曲に。

やっぱり、Flamin’ Grooviesの「Road House」をバカでかい音で聴くと、うつろな気分が一気にぶっ飛ぶ。
ハードコアパンクの原型のような超高速なリズム、ギターの音が右左に飛び交う完全なトリップ型ハイエナジー・ロックは、気分を害するような凶暴さを伴っており、中途半端な音量では、不完全燃焼だ。パワーポップになる前の彼らが辿りついた、究極のハードロックは、50年以上たった今でも有効だ。

とはいうものの、40代よりも若い人もいるので、オルタナティブ・メタル以降の音楽も選んでみた。
PanteraやMachine Headをかけたら、”これ聴くんですね”と声をかけられ、嬉しかった。
なんたって、80年代終盤にMelvinsやEYEHATEGODに夢中だった時期に、”メタルって聞けるじゃん”と思わせてくれたキッカケがこの辺りのバンド。

TECHNOCRACYの山口君が、DJブースの横で楽しそうに聞いてくれる姿を見ながら、2000年代ハードロックのWolfmother、The Answer、Airbourneを。

ライブ演奏が終わった後のDJタイムは、好き勝手にやらせてもらった。
ColosseumやSouthern Death CultからPigs Pigs Pigs Pigs Pigs Pigs PigsやTurnstile、Soul Gloまで。
お気に入りの、Kvelertak「Fossegrim」をかけたら、NEPENTHESのネギシ君が慌ててDJブースに来て、興奮している姿を見ると、こちらも興奮してくる。
最後は、ブリテッシュ・ロックでBabu Ruthのファースト・アルバムから「The Mexican」。GREENMACHiNEのMonzawa君がニコニコしながら和んでくれた。

DJを久しぶりにやって、とびっきりロックを好きな奴がバンドをやっているから、日本のシーンは活性化されていると、肌で感じることが出来た。
じゃあね。

2023/6/5


ライブ予定

7月9日(日)名古屋 トクゾー
『復活 七夕の夜』
出演:the原爆オナニーズ
    Danse Macabre
開場 16:30 /開演 17:00
前売り 3,000円、当日3,500円(別途ドリンク代) 

80年代のようなチラシを作りました。



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”JUST ANOTHER” DVD (\4800+税) 発売中。

●フジヤマ特典
メンバー直筆サイン入りの映画上映告知チラシと

ステッカー差上げております。

 

●公式ホームページ   https://genbaku-film.com/