第297回
”夏だパンクだ” の巻


暑い。2023年7月17日月曜日、愛知県豊田市は39.1度の猛暑。
体温越えで、やっていられません。

あまりに暑いので、頭を休めようとエアコンの冷風にあたり、ロバート・ジョン・ゴドフリーのオーケストラ・アレンジが素敵な「モッキンバード」でお馴染み、イギリスのプログレ・バンドのバークレイ・ジェームス・ハーベストをファーストアルバムから次々聴いていたら、なんか無性にイライラしてきた。

うーん、調子がおかしい。
こうなったら、一気に気分を変えよう。

パンクだ。

まずは、ヴィニ・ライリーがいたThe Nosebleedsのシングル「Ain’t Bin To No Music School」だ。

イントロのギターの音を聴いただけで、爽快な気分になる。
何しろ、清涼飲料水を乾き切った喉に通すような浸透感は、何ものにも代え難い。

次は、やっぱり999だな。
うーん、シングルB面攻撃。
「No Pity」と「My Street Stinks」。

マンチャスターに戻ろう。

Slaughter And The DogsのファーストシングルのB面「The Bitch」。Sounds紙のパンクチャートで、”Oi”登場直前のころ上位につけていた曲だ。

冒頭のギターの音が最高。
なんて言ったら良いのだろう、ハウリングとフィードバックの中間のような凶暴さは、ほかのどのバンドもいまだに表現できていない。
これは偶然の産物だろうけど、プロデューサーはあのマーティン・ハネットだから、なにか意図しているのかもしれない。

次は、ロンドンに戻って、The Lurkers。

ここで、レコードからCDにチェンジ。
1977年10月27日のBBCセッションから「Total War」。

アルバム『Fulham Fallout』に収録されたヴァージョンよりも圧倒的に格好良い。
この日のセッションで5曲収録しているが、すべてキレが良い。
エッソのドラムは、猛牛が襲ってくるような勢いがあり、テクニック云々とかとは次元が異なる迫力。

パンクはこうでなくちゃ。

全員、キレまくっている。
ここまできたら、完全復調。

Ultravox!の1977年11月21日のBBCセッションから「Young Savage」だ。
なにしろ速い。スティーヴ・シェアーズのギターが。

もともとグラム寄りのバンドが、どうしてここまでハードコアパンクのような演奏をするんだろう。
同じセッションでも「My Sex」は、彼らならではのちょっとデカダンな雰囲気をたたえた、イギリスのバンド特有の色合いがよく出ているだけに、不思議だ。

レコードやCDを取っ替え引っ替えしていると、頭が楽になってきた。
で、先回書いたレコードのことからいろいろ頭の中が高速回転。

”今って、CDを求めるチャンス期到来ではないか”と。

そういえば、CD全盛期に私はレコードをちまちまと買い求めていたのだ。
それまでは、1,000円以上出さないと、中古でもレコードを買うことができなかったのに、一気に価格破壊が起こって、500円から1,000円の範囲で程度の良いレコードを求めることができるようになった。
CDの時代になる前は、何千円出しても手に入れることができなかったようなアルバムも。

コレクターじゃないので、日本盤で帯付きなんて興味がないから、音を聞くことができれば、満足なんだ。

今回、レコードと同じように、CDも流行が終わったから、価格破壊になっているんだろうな。
ここで問題なのは、盤面を見てもわからないし、古くなったCDは音飛びすることがあるから、チェック済みのものじゃないと安心できないな。
うーん、デジタルって難しいなあ。

また暑くなってきた。
体調管理は難しいなあ。
じゃあね。

2023/7/30


ライブ予定

he原爆オナニーズ、次のライブは9月17日(日)”今池まつり”です。

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メンバー直筆サイン入りの映画上映告知チラシと

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●公式ホームページ   https://genbaku-film.com/