第298回
”コミュニケーションは大切”
の巻
現在最も大好きなパンク・バンドの一つ、イギリスのIDLESが再び日本にやってきた。
前回の来日は、2018年9月11日に代官山ユニットで一夜限りの単発ライブだったが、 今回は、日本最大級のロックフェスティバル”FUJI
ROCK FESTIVAL 2023”のメインステージで登場。
こうなったら、行くしかない。
海外フェスでのライブ情報をまめにチェック。 セットリストは、こんな感じかなあ?と、期待に胸を膨らましていた。
公式に発表されたフェス・タイムテーブルを見て、ガクゼン。 IDLESの次の出演者があまりにも大物すぎた。
なんとYAZAWAなのである。
ということは、この日は日本中から、コアなYAZAWAファンが集結するに決まっている。
IDLESの時だけ”最前列で見て暴れよう”計画は、瞬時に吹っ飛んだ。
だって、最前列は無理に決まっている。
でも、2列目ならいけるかも。 そのような期待を抱き、当日会場に着いたのは、午後1時半過ぎ。
IDLESは午後3時からの出演だから、通常のフェスティバルならば、最前列確保も簡単にできる時間だ。
リストバンド交換後、メインステージである”グリーンステージ”に突入。
場所取りをするならば、前回の来日時パンツ一丁で暴れていた向かって左側のギターリスト、マーク・ボーエンの前だ。
やっぱり気合いの入った人が、ステージの柵前にたくさんいる。
2列目を狙い、ふたりのIDlESファンが最前列にいる場所に到着。
横は、YAZAWAファンがふたり。
“ライブが始まったら、後ろから押されて前のめりになって、ぶつかると思う” と伝えると、
それなら”僕たちが、ガードしてやるから、安心して” と言ってくれるではないか。 その上、”ライブの時は、この最前列で楽しんで!”と。
なんとなく空気が和んで、いろいろ話をしていると、昨年9月18日の台風14号直撃の中行われた、福岡PayPayドーム公演に、当日東京から駆けつけたことを教えられる。
こうなると、興味津々。聞きたいことだらけ。
東京からの飛行機が欠航したこと、代わりの新幹線も広島までしか確約してもらえなかったこと、奇跡的に到着した福岡から会場までの話、等々。
いやあ、圧倒されるような話に、ただただ驚いていたら、メンバーがステージに出てきて、機材確認。
前に現れたドレス姿の男が、”ここに飛び込んでくる”と話を進める。
午後3時少し前、雲行きが怪しくなってきた。
太陽の日差しで暑くないのが救いだ。
午後3時、メンバーがステージに登場。
ヘヴィーでしなやかな演奏に、圧倒的な力を持ったヴォーカルが加わり、ライブ開始。 後ろから押されて、事前の約束通り最前列で柵を持って暴れる。
それでも、まだまだ後ろから押し寄せてくる。
なんとなく、押しが弱まったなあと感じたら、左でガードしてくれている。
終盤、ドレス姿のマークが飛び込んできた。 少しだけ場所が逸れていたが、右サイドのガードもバッチリ。
ファスティバルの醍醐味はグチャグチャになって暴れることだけど、こんな経験もフェスティバルならでは。
いま勢いのあるバンドのライブを、最前列で満喫できた。
それにしても、音響の良さに驚いた。
それぞれの音が、ステージ前にも関わらず、しっかり聞き取れる。 耳栓なしでも、音量もちょうど良い。
ライブの後に
”セックス・ピストルズみたいなパンクですね” とコメントされた。 パンクな様がダイレクトに伝わっていたのが嬉しくて、”その通りです”
と答えてしまった。
周りの雰囲気が少し変わってきたので、お礼を言って最前列から退散。
IDLESのライブレポートをする気は全くないので、他で記事を読んでください。 きっと、絶賛されていると思います。
フェスティバルの楽しみは、直前まで知らなかった人と その場で話をすることで意思疎通をして、楽しい時間を作り上げることだ。
このような経験を積み上げていくことで、フェスティバルの楽しさをより多くの人に伝えることができる。
IDLESの歌詞にあるように、やっぱり、コミュニケーションは大切だ。
じゃあね。
2023/8/8
ライブ予定
9月17日(日)名古屋
今池まつり 10月8日(日)東京 カッパンク
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”JUST ANOTHER” DVD (\4800+税) 発売中。
●フジヤマ特典
メンバー直筆サイン入りの映画上映告知チラシと
ステッカー差上げております。
●公式ホームページ
https://genbaku-film.com/
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