第300回
”ついに…AVENGERS来日”
の巻
“史上最も偉大なパンクヴォーカリスト20人” (Alternative
Press)に選ばれている、ペネロープ・ヒューストンが目の前で歌っている。 それだけで、大興奮なのである。
手を伸ばせば、触ることも可能なぐらい近くで。 しかも、伝説のバンドAvengersとして。 これは、一大事なのだ。
いままで来日がかなわなかったアメリカン・パンク ”幻のバンド” がふたつ、2023年10月一緒にツアーでやってきた。
ひとつは、セックス・ピストルズのウインターランド公演(いうまでもなく、突然の解散劇があった、1978年1月14日)でライブをやった、パンク史上最も有名なバンドのひとつAvengers。
もうひとつは、「I Got A Gun」でお馴染み、西海岸ハードコア・パンクの元祖のひとつCH3。
あまりにも最高のライブすぎて、言葉の整理ができないほどだ。
事前に、予習をしっかりしておけばもっと理解が進んだと思うが、”懐メロ” を聞きに行くような気分で当日を迎えてしまった。
しかしステージに出てきたAvengersの4人が出す音は、完全に現役のしかも進行中のパンクサウンド。
セットリストは全く覚えていないが、始まった途端、ギターのグレッグ・イングラムのアメリカンな音に圧倒される。
CCRのジョン・フォガティのような、ちょっぴりロカビリーテイストのする、乾いた、いかにもギブソンぽい、ぶっとい音だ。
なんといっても、ギターを持つ姿が、アメリカの”オヤジ”ぽくて、最高だ。
客に媚びることのない、パンクな姿勢がビンビンに伝わってくる。
そこに、ペネロープの勢いのある声が加わるんだから、体が無条件で反応する。
「Teenage Rebel」や「We Are The
One」が次々と繰り出される。 感無量っていうのは、こういうことなんだろうな。
リズム隊の二人(ベースのジョエルとドラムのルイス)は、アップデイトした感覚のパンクサウンドを叩き出す。 ステージ上で、ペネロープが
”1977年当時赤ちゃんだった” とからかっていたので、”どこのバンドの人なんだろう” と家に帰ってから調べたら、Mr.T Experience
やパンジー・ディヴィジョンの人だとわかって納得した。
ラスト2曲は「Paint It Black」から「American in
Me」と、これまた琴線に触れるような曲順。 もうここで終わってくれて十分です。 と思っていたら、アンコールも!
頭の中が、興奮状態を通り越している。
限界突破。
実は私、1979年にAvengers解散後しばらくしてからペネロープ・ヒューストンがソロになりリリースした、落ち着いた雰囲気があるのに、パンクを感じることができるフォークなアルバム『Birdboys』(1988年)が大好きだ。
もちろん、1990年代にリリースした『The Whole World』、『Karmal Apple』、『Cut
You』(メジャーのリプリーズからリリース)はどの作品も。
だから2000年頃の、Avengers復活は複雑な気持ちがあったけど、彼女は同じ感覚で進めていることが今回よく伝わってきた。
終演後、会場の外で頭を冷やしていたら、ペネロープが出てきた。
そして、会場入り口に貼ってあった当日のチラシを丁寧にはがして、うれしそうに大切に持ってゆく。
なんか、このシーンを見ることができただけで、”この人大好き” な気分にしてくれる。
やっぱりこの人は、”メインストリーム(主流)のロックの基準を覆した70年代のパンクヴォーカリスト10人”(Alternative
Press)に選ばれるだけあるな。
素敵なライブ体験ができたことに感謝。
じゃあね。
2023/10/30
ライブの予定
2023年
11月26日(日)名古屋 ハックフィン
BASEMENT CLUB & 亜無亜危異 presents
"BASEMENT UNLAWFUL ASSEMBLY × SHOWDOWN"
OPEN 16:30
START 17:00
ADV ¥5,000 DOOR ¥5,500
【LIVE】亜無亜危異 / the 原爆オナニーズ
【DJ】チャーマー (BASEMENT CLUB)
【TOTAL INFORMATION】BASEMENT CLUB
https://www.basementclub.com
2024年
2月11日(日) 名古屋
クラブ・クアトロ
『お年玉GIG 2024』
2月17日(土)新大久保 アースダム
よろしくね。
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”JUST ANOTHER” DVD (\4800+税) 発売中。
●フジヤマ特典
メンバー直筆サイン入りの映画上映告知チラシと
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