第304回
”1979年”
の巻
いろいろなロックの歴史本を読んでいると、巻末に年表が載っていたりする。
ロック年表を見ると、1969年がロックの最盛期だったようなことが良く書かれている。 うーん、すごいアルバムがたくさん出ている。
The Beatlesの『Abbey Road』にThe Roling Stones『Let It Bleed』、The
Whoは『Tommy』、The Kinksは『Arthur』だ。 Led Zeppelinは『Led Zeppelin』と『Led
ZeppelinU』の2枚。 CCRに至っては『Bayou Country』、『Green River』に『Willy And The
Poor Boys』の3枚だ。 Fairport Conventionも名盤を次々と3枚出している。 MC5『Kick Out The
Jams』にThe Stooges『The Stooges』もある。
じゃあ、1970年代はどうだったんだろう?って、思った。
考えてみると、1979年に偉大なアルバムがたくさんリリースされている。
筆頭は、PiLの『Metal Box』。
1979年11月23日にリリースだから、ほぼ年の終わりだった。 ならば、1月から12月までの間に何が出ていたんだろう?とふと考えた。
年の初めに、ライブ・シングルが付録で付いていたエルヴィス・コステロを手に入れたこと。
寒い冬の日に、スティッフ・リトル・フィンガーズとセックス・ピストルズを一緒に買ったこと。
春先に、東京ロッカーズ、東京ニューウエイブ、アーント・サリー、ザ・ポップ・グループを怒涛の勢いで入手。
夏は、新宿ロフトで
”ドライブ・トゥー・80’s” を観て、フリクションのEPを手に入れた。
年末に、ニューヨークからThe
MADのイケダが良次雄のところに遊びに来て、PiLの『Metal Box』を持ち歩いていたこと等々、いろいろ思い出す。
こうなったら思いっきり調査してリストアップだ。
Elvis Costello And The
Attractions『Armed Forces』 1月5日 Generation X『Valley Of The Dolls』 1月26日
Joe Jackson『Look Sharp』 1月
The Skids『Scared To Dance』 2月23日 The
Stranglers『Live(X Cert)』 2月24日 Sex Pistols 『Great Rock’n’Roll Swindle』
2月26日 Red Noise『Sound On Sound』 2月 Crass『Feeding If The 5,000』 2月
Stiff Little Fingers 『Inflammable Material 』 2月
Motorhead『Overkill』
3月3日 Eddie & The Hot Rods『Thriller』 3月9日 The Only Ones『Even Serpents
Shine』 3月9日 The Fall 『Live At The Witch Trails』 3月16日 Magazine
『Secondhand Daylight』 3月30日 Squeeze『Cool For Cats』 3月
J.J.
Burnel『Euroman Cometh』 4月6日 The Members『At The Chelsea Nightclub』 4月13日
The Pop Group 『Y』 4月20日 Iggy Pop 『New Values』 4月20日 Patti Smith
Group『Wave』 4月27日 The Soft Boys『Can Of Bees』 4月
Simple
Minds『Life In A Day』 5月5日 The Electric Chairs『Things Your Mother Never
Told You』 5月5日 Ian Dury & Blockheds『Do It Yourself』 5月18日 David
Bowie『Lodger』 5月18日 The Cure『Three Imaginary Boys』 5月 The
Undertones『The Undertones』 5月
Devo『Duty Now For The Future』 6月1日
The Records『Shades In Bed』 6月8日 The Cars『Candy-O』 6月12日 Joy
Division『Unknown Pleasure』 6月15日 Tubeway Army『Replicas』 6月 Swell
Maps『A trip To Marineville』 6月 Chelsea『Chelsea』 6月 The Lurkers『God’s
Lonely Man』 6月 The Yachts『Yachts』 6月
B-52’s『The B-52’s』 7月12日
Radiators『Ghostown』 7月
Angelic Upstarts『Teenage Warning』 8月9日
XTC 『Drums & Wires』 8月17日 Talking Heads『Fear Of Music』 8月
Siouxsie & The Banshees 『Join Hands』 9月7日 The Slits 『Cut』 9月7日 Gary
Numan『The Pleasure Principle』 9月7日 UK Subs 『Another Kind Of Blues』
9月14日 Buzzcocks『Different Kind Of Tens ion』 9月14日 Sham 69『Adventure
Of Hersham Boys』 9月 Penetration『Coming Up For Air』 9月21日 Wire『154』
9月21日 Pere Ubu『New Picnic Time』 9月21日 Gang Of Four『Entertainment !』
9月25日 The Ruts『The Crack』 9月28日 Blondie『Eat To The Beat』 9月28日
This Heat『This Heat』 9月 The Police『Regatta de Blanc』 9月 The
Stranglers『The Raven』 9月 Fingerprintz『The Very Dab』 9月 Merton
Parkas『Face In The Crowd』 9月 Contortions『Buy』 9月
Cowboys
International『The Original Sin』 10月5日 Flys『Own』 10月12日 The
Skids『Days In Europa』 10月12日 The Adverts『Cast Of Thousands』 10月12日
The Specials 『The Specials』 10月19日 Madness 『One Step Beyond』 10月19日
The Fall『Dragnet』 10月26日 Motorhead『Bomber』 10月27日 Human
League『Reproduction』 10月 Cabaret Voltaire『Mixed Up』 10月 The
Carpettes『Frustration Paradise』 10月 Boomtown Rats『Fine Art Of
Surfacing』 10月 Secret Affair『Glory Boys』 10月
The Damned『Machine
Gun Etiquette』 11月2日 Hugh Cornwell『Nosferatu』 11月9日 Doll By
Doll『Gypsy Blood』 11月16日 Simple Minds『Real To Real Cacophony』 11月23日
PiL『Metal Box』 11月23日 The Jam 『Setting Sons』 11月27日 Adam & The
Ants『Dirk Wears White Socks』 11月30日 The Mekons『The Quality Of Mercy』
11月30日 The Raincoats『The Raincoats』 11月 The Boys『To Hell With The
Boys』 11月
The Clash『London Calling』 12月14日 Japan『Quiet Life』
12月20日 Essential Logic『Beat Rhythm News』 12月 Throbbing Gristle『20
Jazz Funk Greats』 12月
James White And The Blacks『Off White』
A Moore『Flying Doesn’t Help』 The Dazzlers『Feeling Free』 Gloria
Mundi『The World Is Out』 Doll By Doll『Remember』 The Flamin’
Groovies『Jumpin’ In The Night』
いやあ、凄すぎる。
自分が持っているレコード(それもイギリスのパンク)をメインにしてリストを作ったから、パワー・ポップやニュー・ウェイブが抜け落ちているんだけど、毎月毎月次々とアルバムが出ている。
何月に出たのか分からなかったものは、最後にまとめた。
リリースされた次の週にレコードが手に入るなんていう事はほぼないので、船便待ちでひと月遅れが当たり前。
そのうえ、英国輸入盤は高価で3,000円ぐらいはする。 それでも、最新のアルバムにワクワクしていた。
もちろんメジャーなロックは、この時期完全無視していたから、全く知らない。
リリースの日程は、当時の音楽新聞をこまめに見ていけば、より詳細が分かるだろうけど、それは今後のお楽しみにとっておこう。
シングル盤で登場するバンドもたくさんいたから、この時期お金がまったく足りなかった。
とはいうものの、カセットテープがあれば、ラジオから曲は流れることがあったから、それを録音し友達にテープダビングを頼んだりと、それなりにリアルタイムで聴くことができたら、いまの人たちがネットで検索して、その音を聴くのと同じように楽しんでいた。
まあ、同じような趣味の友がいたからこその世界だ。
シングル盤なんて、名古屋に入ってこないから、東京に行って手に入れるのが当たり前。
ZOOの広告欄に、”シングル大量入荷”と大きく書いてあった、下北沢の五番街に行って、レコード棚を隅から隅まで全部見る。
次は、新宿レコード、シスコ、ディスク・ユニオンと、足で稼ぐ。
原宿で、赤富士やSmash、メロディ・ハウスを覗き、渋谷のナイロン100%に寄るのが楽しみだった。
友達は、同じように、大阪や京都に出向いていた。
11月にリリースされた、Joy
Divisionの「Transmission」を友達が手に入れて、聞いたのは年末か年始だろうな。
本当は、別の話を考えていたので、それはまたの機会に。
2024/2/29
ライブの予定は、いっぱいあります。
3月10日(日)名古屋 ハックフィン
『2 YOU MAGAZINE Presents』
IF I FEEL
出演:the原爆オナニーズ
Oledickfoddy
開場 18:00 /開演 18:30
前売り 4,000円、当日4,500円(別途ドリンク代)
チケット発売
12/17(日)10:00
■購入ページURL
https://eplus.jp/sf/detail/4014120001-P0030001
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3月30日(土)渋谷 ラ・ママ
THE GUAYS presents
"RAW VIBE no.16"
Killerpass 2nd Album 「あるいていこう」レコ発
at 渋谷La.mama
the 原爆オナニーズ
THE GUAYS
Killerpass
number two
DJ
mizuki・安孫子真哉(KiliKiliVilla)
開場 18:00
/開演 18:30
前売 ¥2,800 当日 ¥3,300 (共に+ drink)
*teenager 身分証提示でDrink代のみ
(生年月日が記載された身分証または学生証のご提示をお願い致します。
運転免許証、住民基本台帳カード、保険証、学生証は可。)
予約
the.guays1234@gmail.com
問い合わせ
渋谷La.mama HP
https://www.lamama.net/
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4月28日(日)名古屋 アップセット
『ROCK THE ROCK!!』
出演:the原爆オナニーズ
Garlic Boys
開場 17:00 /開演 17:30
前売り 3,000円、当日3,500円(別途ドリンク代)
5月03日(金)京都 拾得
出演:the原爆オナニーズ
極東ファロスキッカー
開場 17:30 /開演 18:30
前売り 4,000円、当日4,500円(別途ドリンク代)
よろしくね。
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”JUST ANOTHER” DVD (\4800+税) 発売中。
●フジヤマ特典
メンバー直筆サイン入りの映画上映告知チラシと
ステッカー差上げております。
●公式ホームページ
https://genbaku-film.com/
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