第308回

2010年代のサイケでぶっ飛ばせ の巻



直近10年で出現した好きなバンドって、どのくらい居るんだろう。
ふと考えてしまった。

なんでそんなことを思ったのか?
”50周年”のアルバムが、ここ何年かでいっぱい出ているからだ。

50年前って、1974年だよ。
40年前でも、1984年。
30年前でも、1994年。

私自身、好きなバンドを思い浮かべると、古いバンドしか思い浮かばない。

好きなバンド、そんなもの1977年のパンクバンド全部に1980年代のポストパンクバンド(ハードコアはポストパンクの範疇)、1990年代のグランジ、2000年代のポストハードコア(カオティック・ハードコア)・ストーナー(スラッジ)といった具合で、バンドの名前が直結するのは、今から20年くらい前まで。

そんなことを思いながら、CD棚・レコード棚を見ていたら、結構好きなバンドがいっぱい出てきた。
今回は、忘れかけていたバンドを、反省を兼ね紹介しようっと。

2010年代、よく聴いていたサイケデリックなギターバンドたち。

まずは、アメリカ、カルフォルニアのWAND。
ほとんどの人は、知らないか、忘れかけているよね。
私は、2015年リリースのセカンド・アルバム『GOLEM』(In The Red ITR276)ではじめて出会った。

なんとなくだけど、Tubeway ArmyとBlack Sabbathが合体して、初期のThe Stoogesの暴力的なギターの音にDavid Bowieの『Aladdin Sane』のグラム・ロックをぶっかけたような、人工的なロックの感じ。

頭を振りながらノリノリの気分で、体をゆらゆらできる、摩訶不思議なサイケデリック・ロックだ。

同じようなバンドを探していたら、Meatbodiesを見つけて、いきなりカルフォルニアで起こっていたサイケの波に直撃されてしまった。
前後して、イモズル式に、Ty SegallのFuzz、Thee Oh SeesとかDeath Valley Girls、Flat Wormsと出会うことができた。

そのWAND、2019年に出した5枚目のアルバム『Laughing Matter』(Drag City DC744)でメンバーチェンジがあり、いきなり音楽性が大幅に変化した。

Radioheadの『Kid A』やPortisheadの『Third』ような、ダウナーな覚めたポスト・ロックに接近している。
サイケデリックな感覚は同じだが、やさしく浮遊しているかのようなところが今までと大きく異なる。
ヴォーカルが女性になったことで、初期のStereolabとかも連想してしまう、良いアルバムだ。

次もアメリカのバンド、Strangers Family Bandが2013年にリリースしたファースト『Strangers Family Band』(Xemu XM1026)。

出身はフロリダだけど、2010年にカルフォルニア(LA)に移住し、メンバーが固まった4人組のバンド。
ファミリー・バンドという名前が示すように、兄弟二人に幼馴染が加わりバンドは始まった模様。
最大の魅力は、グワングワンしたサイケデリックなギターの音。

60年代のサイケデリックバンド、INDEXをはじめて聴いた時の衝撃を彷彿させる。
ドラムスも、ハードロック以前の”ロック”のドラム・サウンドで、柔軟なビートが心地よい。
プロデュースとレコーディングはDead MeadowのベーシストSteve Kille(惜しくも、今年4月に50歳で亡くなってしまった)。
ミックシングは、Red Hot Chilli Peppaer等で有名なDave Schiffman。
全く無名の新人バンドにしては、すごく豪華なスタッフだなあと感心して調べてみたら、Steve Killeが運営に関わっているレーベルからのリリースだったので納得。
このアルバム以降、全く音沙汰がないので、どうなったのかは不明だが、バンドってそういうもんだから、あまり深追いはしないでおこうっと。

次のバンドは、2018年に解散した、イギリス、リーズのバンド、Hookworms。
シューゲイズとサイケデリックにクラウトロックのテイストがうまく融合した、2000年代のSpacemen3という感じで、大好きなバンド。

とくに2011年リリースの『Hookworms』、2013年リリースの『Pearl Mystic』の2枚は、Neu!や La Dusseldorfを思い出させるような、反復するビートの塊が強烈だ。
ヴォーカルの仰々しさも、Sisters Of MercyやThe Mission等、いかにもリーズのバンドの系譜を感じる。
解散理由が、メンバーによる虐待行為の訴えによるため、バンド解散後全く語られることが無くなってしまい、忘れられたバンドになってしまったのが残念。


おまけでもう一つ。
アメリカ、オレゴンのWooden Indian Burial Groundが2012年リリースしたアルバム『Wooden Indian Burial Ground』(Mon Amie Mon006)。
知らないバンドだけど、ジャケットが、Plan9のような、サイケデリックなイメージがあったので、購入した。
このバンドも、WOWOWペダルを駆使しグワングワンしたギターの音が魅力。サーフロックとサイケデリックロックが融合している。
聴きながら思い出したのは、The PandrasやThe Fuzztonesのシングル。
勢いのあるガレージロックもうまく表現されていて良い。
このアルバム以降、2枚アルバムを出しているけど、今はどうしているのかな?


このように、直近10年でいろいろなバンドを聴いていたことがわかって嬉しい限り。
まだまだ聴き続ける事ができることに感謝。
暑い日が続くけど、乗り切れそうな気分だ。
じゃあね。

2024/7/14


ライブの予定(たくさんあります)

8月11日(日)名古屋 アップセット
怒髪天 presents 中京イズバーニング 2024
”我ら発狂目覚ましくるくる楽団”
 出演:怒髪天
    the原爆オナニーズ
開場 16:30 /開演 17:00
前売り 5,900円(別途ドリンク代) 

8月24日(土)新宿 アンチノック
”MOUNTAIN HIGH”
 出演:Rocky & The Sweden
Assfort
    the原爆オナニーズ
開場 16:30 /開演 17:00
前売り 3,000円、当日3,500円(別途ドリンク代) 

9月13日(金)〜15日(日) 豊田 橋の下世界音楽祭
【橋の下世界音楽祭】
"SOUL BEAT ASIA 2024"
@soul_beat_asia
令和6年9月13日(金)14日(土)15日(日)
会場:豊田大橋下 千石公園
http://2024.soulbeatasia.com/
...... ...... ...... ...... ......
○ イープラス販売ページ
https://eplus.jp/soulbeatasia/
○ イープラス購入者ガイド
https://eplus.jp/sf/guide/service


9月29日(日) 名古屋 クラブ・クアトロ
『Nagoya Club Quattro 35th Anniversary”rendezvous”』
出演:the原爆オナニーズ
   少年ナイフ
開場16:00 開演 17:00
前売り4,000円 (税込/スタンディング/ドリンク別)
*入場時ドリンク代別途 600円が必要。
問い合わせ 名古屋クラブクアトロ 052-264-8211 http://www.club-quattro.com/
一般発売日 8月 10日(土)
10月13日(日)新宿 カッパンク
-COUNTRY OF THE PUNKS-
KAPPUNK2024
【暴力革命II】
【人命は地球より重い】
新宿
LOFT & ACB & Nine Spices

10月13日 (日) Open 12:00
Start 12:30
End 21:10
予定

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ADV
年間PASSPORT ONLY
¥4,000 (+drink fee)
(毎日最初の入場時にドリンク代かかります☆)
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DOOR
年間PASSPORT ONLY
¥5,000(+drink fee)
(毎日最初の入場時にドリンク代かかります☆)
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13日 日曜日 
出演(順不同)
Rebel Priest(Canada)
THE TRASH
GIGØLO13
MALiCE PANiC (名古屋)
TERROR SQUAD
CASBAH
XERO FICTION (名古屋)
BLACK AND WHITE
Contrast Attitude (三重)
PHYSIQUE (USA)
SCUMRAID (S.KOREA)
THE ANTIDOTE(大阪)
Limited Express(has gone?)
TOM AND BOOT BOYS
切腹ピストルズ
COFFINS
THE LET'S GO's
the 原爆オナニーズ(名古屋)
柳家睦 & THE RATBONES
COCOBAT
FINAL BOMBS
九狼吽(名古屋)
ゲンドウミサイル
SMASH YOUR FACE
NICKEY & THE WARRIORS
KANDARIVAS
THE SESELAGEES
BAYONETS(横浜)
BAD LAD ROLL
THE FOOLS
THE JOHNNY BOYS(旭川)
天獄
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3箇所 4ステージ
一日 32バンド
プレオーダー受付
1日券各 ¥2,000
3日券¥5,500
※受付期間
6月27日 (木) 12:00 〜7月18日 (木) 23:59
※入金期間
6月27日(木) 12:00 〜7月20日(土) 21:00

一般発売(前売り)
1日券各 ¥2,500
3日券¥6,000
※受付期間
7月25日(木) 12:00 〜

当日受付
1日券各 ¥3,500
3日券¥9,000
○高校生 3日通し ¥2,000 (要身分証明書/当日受付のみ)
○中学生以下・65歳以上 無料(要身分証明書/当日受付のみ)
※販売予定枚数に達した場合受付終了します。
その場合一般発売はありませんのでご了承ください
合計 96バンド
全バンド 演奏時間 40分 (セット込み60分)
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司会 乱 / 剣暴 / ワタル(iRock) / HORI-CHO(PIG'S TAIL) / 神誤 / WILL / MIKI / etc...
DJ LOODS (THE SWANKYS) / チヒロン様 / WILL / ブル新中野 / ワタル / etc...
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1,000円=3カッパコイン=3ドリンク
出入り自由
ドリンク持ち込み国外追放!
カッパンク☆特製DVDなど入場者特典付き!!
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11月16日(土)新大久保 アースダム
BAREBONES 30th Anniversary
“Better BAREBONES Than Dead”

BAREBONES
The 原爆オナニーズ
OPEN 18:00 / START 19:00
ADV 3,000yen / DOOR 3,500yen
◆チケット発売は5月11日AM10:00〜
【チケット:イープラス】
https://eplus.jp/sf/detail/4101310001-P0030001

まだまだ続く。

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”JUST ANOTHER” DVD (\4800+税) 発売中。

●フジヤマ特典
メンバー直筆サイン入りの映画上映告知チラシと
ステッカー差上げております。

●公式ホームページ   https://genbaku-film.com/