第312回
ボストン・ハードコア” の巻


2024年9月、ついにボストン・ハードコア・パンクのF.U’Sが来日した。
伝説中の伝説のバンドが、本当に、やって来た!
Gang GreenやSS Decontrol、Jerry’s Kidsと並ぶ、ボストン・ハードコア・パンクの代名詞そのもののバンド。
招聘したのは、ボストンにいた頃からDevourレーベルを運営し帰国後、無我でベースを弾いていた纐纈くん。
彼じゃなければ、このバンドは来日しなかっただろう。
完全なDIYツアーで、メンバーは電車を乗り継いで日本ツアー最終の地、名古屋にやってきた。

ライブは、今まで観たアメリカのハードコア・パンクバンドの中でも、Christ On Parade、MDC、FANG、AVENGERSに並ぶ、ダントツ・ぶっちぎりの最高レベル。
考えてみたら西海岸やニューヨーク・ハードコアのバンドは結構観ているけど、生粋のボストン・ハードコアのバンドってそれほど観ていないような気がする。

なにしろ、『This Is Boston Not LA』に入っている超高速の曲から、ハードコア・パンクそのものの『Kill For Christ』や『My America』の曲、ボストン・ハードコアのハードロック化に先鞭をつけた『Do We Really Want To Hurt You』の曲まで、ぶっ続けに これでもかというぐらい、力業で畳みかけてくる。

20代の時のように暴れられないのは頭じゃわかっているけど、自然に体が反応して当然のように、モッシュしてしまった。

こんなこと、久しぶり。

やってくれるとは思っていなかった「American Band」(もちろんGFRの曲です)のイントロのドラムのリズムが出てきた時には、心拍数が爆あがり。
両手をあげて、ステップを踏んでいた。

若いバンドのような、ゴリゴリのイケイケ感は無いけど、ハードコア第一世代であるバンドのメンバーは私と同じような歳なので、このタフさぶりにひたすら驚くしかない。

1980年代に、Maximum Rock’n’Roll誌上で右翼のバンドと評価されてしまい誤解を招いたが、実際会ってみると、ごく普通のおじさんだった。

終演後に纐纈くんがメンバーを紹介してくれ話をしていたら、うちのバンドのことを知っていて、”the原爆オナニーズを見つけて買ったよ。大好きで最高だよ!会えてうれしい”って言ってもらえた。
”こっちも、会えて嬉しい”って返すのが精一杯だった。

やっぱりライブを見ると活力をもらえるね。
とはいうものの、ライブを見て興奮しすぎたためか、直後に帯状疱疹にかかってしまい、痛い目にあったことを備忘として付け加えておこう。


じゃあね。

2024/11/25


ライブの予定

今年もやります、”お年玉GIG”。
いつものように早い時間にスタートです。

2025年
2月09日(日) 名古屋 クラブ・クアトロ
お年玉GIG 2025
出演:
the原爆オナニーズ
おとぼけビーバー

開場 16:00 /開演 17:00
前売り 3,500円、当日4,000円(別途ドリンク代) 

■一般お問い合わせ先
名古屋クラブクアトロ:052-264-8211


よろしくね。