第326回
ROTARY BEGINNERS と 佐藤幸雄とわたしたち の巻


”いまパンクって必要か?”

そんな疑問に対する、明確な回答を、2枚のシングル盤を聴くことで、スッキリわかることができる。


1枚目は、ROTARY BEGINNERS の 「キャタピラー/香港ガール」(KYUSU KSR002)だ。

何年か前に“レコーディングするかも”って、SOGA(Ba.Vo)から聴いていたが、2024年にメンバーAFRO(Gt)の急逝で、これからどうするのかなあ…と思っていたら、TOVA(Dr)とバンドを止めることなく、ライブ活動をしている ROTARY BEGINNERS が、2025年夏に単独作品をリリースした。


ゲストギタリストにSHOTA(Sibafu、Gofish)を迎え作成したこのシングル、胸が裂けそうになるくらい切迫した表情が両面に収められている。

ROTARY BEGINNERS の音は、独特な倦怠感と熱情が交わるところにあるのだが、ここに収められた2曲は熱情が優っていて、それも社会に対する醒めた目線が同居しているところがすごいところ。

おそらく言葉のわからない人が、この音に接しても何を訴えようとしているのか、すぐに感じ取ることができるはずだ。
言葉のわかる我々は、よりダイレクトに言葉に反応できる。


もう一枚は、佐藤幸雄とわたしたち の 「戦争のやり方を知りませんの/子供はまもろう」 だ。

”2026年1月にシングル盤を作りました、考えてみたら、この曲を聴いて欲しという作り方で盤を作成したのは「キャリア初」ということになると気づきます”

このようなメッセージとともに、シングル盤が2026年2月に手元にやって来た。

ライナーノート冒頭に、”戦争には反対ですが、戦争のことをよく知りません” と書いてある。

我々の世代は、親から体験したことをいろいろ聞いているが、実際どんなものだったのか想像を超えるものがあることだけは、その口調から感じているが戦争を経験せずに生活が出来たため、実際のところよくわからない。

“正気でいるのが難しくなってくる「これから」に向けて、しっかりと手と頭と心を動かそうと考えてはいるのですが”

その通りだ。


2枚のシングル盤を交互に聴いたとき、頭の中で同時に鳴り響いた曲が二つある。

ひとつは、THE EXPLOITEDの「Let’s Start A War」
もうひとつは、FAIRPORT CONVENTIONの「SLOTH」。

勇ましい言葉の暴走がどのようなものか、わかりやすく伝えている。


ふたつの作品を聴くと、なにしろ手と頭と心が動く。

日頃、念仏のように唱えている ”パンク” が何なのか、火が灯る。


じゃあね。

2026/5/13


ライブのお知らせ

5月17日(日)大阪 難波 BEARS(昼の部)

THRASH ‘EM ALL !! VOL.116


“WE LOVE BEARS”
出演:the原爆オナニーズ、RAZORS EDGE、HAWAIIAN 6

開場12:00 開演12:30 (FINISH TIME 15:30)
前売り 4,000円、当日 なし
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7月12日(日)名古屋 名古屋クラブ・クアトロ

『BECOMING THE原爆オナニーズ LIVE !』
出演:the原爆オナニーズ、ゲスト:自爆

開場 16:00 /開演 17:00
前売り 3,500円、当日4,000円(ドリンク代600円必要) 

お問い合わせ先
名古屋クラブクアトロ:052-264-8211
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8月22日(土)大阪  梅田クラブ・クアトロ

『BECOMING THE原爆オナニーズ LIVE !』


出演:the原爆オナニーズ、ゲスト:THA BLUE HARB

開場 16:00 /開演 17:00
前売り 3,500円、当日4,000円(ドリンク代600円必要) 

お問い合わせ先
梅田クラブクアトロ:06-6311-8111
よろしくね。