第42回
”ブリティッシュ・ロック大名鑑”の巻
いろんなロックのガイドブックがあって、その中でも最も好きな本はと言えば、日本の本では”ブリティッシュ・ロック大名鑑”だ。
おそらく、僕の持っている、ロック関係の本の中では、一番”手垢”が付いていて、だけど、一番大切に読んでいる本だと思う。
まだ、パンクが出始めた76年ごろに「音楽全書」っていう季刊の本があって、その2号から5号までに載っていた”ブリティッシュ・ロック人名事典”を読むために、毎号この本を買っていて、総集編が出るといいなあ、と思っていたら出たのがこの本だった。
本当はこの続きは”アメリカンハードロック”だったはずなのに、本自体が出なかった。で、”ブリティッシュ・ロック大名鑑”はパンク全盛期の78年の秋に出た。
本のキャッチコピーは”ロック黎明期からニュー・ウエイブまで”と書いてあり、表紙は「ヘンリーカウ」と「ロキシー・ミュージック」のセカンドのアマンダ・レアの写真。
本としては、レコードジャケットが載っているバンドもあれば、バンドのプロモーション写真が載っているものもあり、ブリティッシュ・ロックの雰囲気全般を掴むのには最適な本だった。最後には、レーベルごとにレコード盤号一覧が付いており、パンク好きな僕には”STIFF”が載っていることが素晴らしいことだった。
個人的には、その続編が出ることを期待していたのだが、ロック自体の細分化が進んでしまい、”全書”的なものは、細分化されたジャンルごとにしか出なくなってしまった。
昨年、秋に”ブリティッシュ・ロック大名鑑”が出るという広告を見て、期待した!
しかし期待は完全に裏切られた。
”昔のまんま”
しかも、雰囲気を掴むことの出来た写真は、ほとんどと云っていいぐらい無い!本棚に入れるにも、分厚いだけ。あれから四半世紀過ぎているのだから、追加情報だけでも、もっと入れて欲しかった。
まあ、そんなもんは”インターネット”で入手できるから、それを使えば良いと言われてしまえば、それまでなんだが、何となく過去を楽しむ本みたいで残念。
なんたって”ロックって生き物”なんだから。
2003/2/7
THE原爆オナニーズ ライブ情報
私の誕生日ライブを名古屋「トクゾー」でやります。
2003年3月1日(土)
タイトルは「タイロウの誕生日 45回目」
共演は、パンク友達のbloodthirsty butchersとENVY
こんな年になっても、パンク大好きな私を冷やかしに来て下さい。
うちのバンドは、”なまもの”なのでどうなるかは判りませんが期待して下さい。 |
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