第46回
”MADCHESTER”の巻

やっと、「24アワー・パーティ・ピープル」を観てきました。

マンチェスターは二度行っているけど、知識としては、さほど有るほうじゃない。そりゃあ、中学までに習った、工業都市として発達したとか、そういったことは基礎知識として持っているけど、それ以外は、ジョージ・ベストのいたマンチェスター・ユナイテッドぐらいしか知らない。だから、当然のことながら、パンク期に初めて、いろいろ勉強したのだ。

一番最初は、やっぱりSEX PISTOLSっていうところが、我が勉強の成果と同じなので、ひとまず安心。この頃のマンチェスターは、みなさんが知っている通り、”ELECTRIC CIRCUS”というライブハウスがあって、そこがパンクの拠点だった。どんなとこだったかは、パンクロック・ムービーとかDOAを観てもらえば判るはず。記録は、”SHORT CIRCUIT LIVE AT THE ELECTRIC CIRCUS”を聴いてもらえばいい。

本当に初期のJOY DIVISION(この当時はまだWARSAWだった)が収録されている。このクラブがなくなった後にマンチェスターのパンクは”RUSSEL CLUB”が中心になる。この辺りから、映画は進んでいく感じだ。だから最初の30分ぐらいは初期のパンク映像満載で、面白い。

やっぱり、この映画はFACTORY RECORDS物語だから、中心はJOY DIVISION と HAPPY MONDAYSになっている。

タイトルがHAPPY MONDAYSの曲だから当たり前なんだけど、決して、BUZZCOCKSやMAGAZINEではないし、THE SMITHSでもなければ、THE STONE ROSESでもない。だから、この映画を観て、”これが、マンチェスター!”っていう気分にはなれない。

一部を見せているに過ぎない。

で、そのことを了解した上で感想はといえば、「結構面白い」、ということになる。イアン・カーティス役はちょっと良い男過ぎる(僕としてはミスター・ビーン似と思っているから)けど、ショーン・ライダーはよく似ていた。ベズも良い線いっていると思ったが、MADCHESTER RAVE ONの洗礼を受けている、うちのかみさんに”べズはあんなにまともな目つきしていない!”と否定された。

そういえば、INSPIRAL CARPETSやTHE CHARLATANSも全く出てこなかったなあ。

いろんな思いが一気に吹き出してきたけど、そういった切っ掛けを作ってくれただけでも感謝したい気分。今は、THE TIMESの「MANCHESTER」やNORTHSIDEを聴いて”マンチェ”な気分だ。

それにしても、トニー・ウイルソンはあんなに良い男じゃないぞ。

2003/4/15

 

原爆のライブ予定

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