第47回
”ANOTHER COUNTRY'S”の巻


FIVE LIVE the原爆オナニーズのライブ盤じゃないほう、通称”PIN UPS”の1曲目は、the原爆オナニーズとしては、極初期に作った曲のリメイクです。どうしてこの曲を入れたかといえば、録音した2月上旬に、戦争がそのうち始まるような気がしたからです。

うちのバンドは「歌詞カードを付けない」ということをずーっと守っています。

どうしてかといえば、活字になった言葉は、その時点で、生き物ではなくなるような気がするからです。
耳で聴いて、イマジネーションを高めてもらえば、歌詞としては、生き続け、最高のものになるから、敢えて付けていません。

今回収録した”ANOTHER COUNTRY'S”は、ある時は、ラブソングとして受け止めてもらっても良いと思うし、ある時は、政治批判の歌として受け止めてもらっても良いです。そして、今回のような時は、ストレートに反戦の歌として受け止めてもらえばいいです。

このように、いろんな考え方が歌詞を受け止める側にあるというのは、共通の言語を使っているからに他なりません。the原爆オナニーズの歌詞は非常に短いセンテンスによって成り立っています。使っている言葉は、小学生ならば解るような単語ばかりです。ですから、決して文学的に理解できるような代物ではありません。でも、ロックの歌詞として、いろいろ考える切っ掛けは、常に提示しているものになっているはずです。

今回の、この曲は、最後のところで、健くんが、デッド・ケネディーズの”HOLIDAY IN CAMBODIA”のギターソロよりも凄い、まるで、戦車と重爆撃機が襲い掛かってくるような緊迫感溢れる音をぶち込んでくれました。この瞬間、どんな反戦の歌よりも強烈な作品となりました。

バンドは、全体のアンサンブルで表現を確立するのであり、言葉だけでも、音だけでもそれは成り立ちません。だから、このアルバムを手にした人は、耳をフル活用して、今のthe原爆オナニーズを身体で感じ取って下さい。

2003/5/11

  原爆のライブ予定

5月17日(土)名古屋 TOKUZO  
                共:DELTA PUREE、PAINTBOX、REALITY CRISIS
今回のトクゾーは”ジョニー、祝40歳パーティー”なので、プレゼントをお忘れなく!

『FIVE LIVE the原爆オナニーズ』レコ発ライブ
前半の3連発!!
5月31日(土)東京 DOORS
                      共:外道、FUCK ON THE BEACH、DIE YOU BASTARD、BRAHMAN
6月7日(土)  富士 ANIMAL HOUSE
                       共:SBGM、
6月14日(土)名古屋 TOKUZO
                       共:COLORED RICEMEN、SBGM

みんなで来てね。