第54回
”ファッション”の巻

もう５０回以上、この勝手なコラムを書いているけど、”ファッション”について書いたことがないことに、全部読み返したら気がつきました。

僕だって、パンク・ファッションしてました。

７７年当時、髪の毛を立てるのに、どうやっていいのか判らず、床屋のおやじに、”どうすれはいいんだろう？”ってきいたら、”シャンプーして髪の毛をたたせて、乾かせば立つよ”っていわれて、いわれた通りにやったら、上手くいったので、気分よく学校にいったら、雨が降ってきて、”変なやつ”になってしまったことを、つい先日思い出した。

セディショナリーズ系のファッションよりも、スキンヘッズ系のファッションだったので、ちゃんと、モッズからスキンヘッズへの変遷を調べたものだ（当時、まったく情報がないので、サッカーの本で勉強したりした）。
ジャケットも、MA1じゃなく、バラクーダ。足下は、今でも愛用しているＤｒ．マーチンのブーツ。

当時の日本では土方系の変なファッションだったんだけど、今は、日本でも認識されるようになった。

そういえば、革ジャンもロンドンのグレートポートランドストリートにあった”ルイスレザー”で購入した。ちゃんと、「リアルハイド」のやつだ。
オートバイに乗れないのに、バイカーブーツも買ってしまった。

他には、バウハウスのギターと同じ靴が欲しくて、”シェリーズ”で、青色のラバーソールも買ったなあ（今でも、未使用のが一足あったりする）。

８３年ぐらいから、突然、アメリカのパンクが好きになってしまったので、革ジャンからネルシャツに変わってしまったけど、『アナザーカントリー』のプロモーション・ヴィデオでは、しっかりルイスレザーを着ているし、Tシャツも”サザン・デス・カルト”の”ファットマン”のやつを着ています。

実は、凄くこだわりのある格好をしているけど、誰にも判らないことをしているので、”意味がない”って、うちの奥様にバカにされてしまいました。

１２月８日に出る新譜『プライマル・ロック・セラピー』のビデオも作ったので、そちらも判らないこだわりファッションをしていますので、解った人は、私に”解答（耳打ち）”して下さい。

2003/11/30