第60回
”原オナ・ツアーに出る”の巻

いやー、真面目にロックしているぜ！

”消毒ギグ”の時なんて、ガーゼに負けじと３１曲もやっちまって、大ひんしゅくだったみたい。
でも全く、意に介していない。こっちは本気でやってんだから。

さて、今回は、長いツアーをやっております。といっても、月に２回しかライブをやらないから、まだ東京、名古屋、大阪、豊橋、それに、小倉までやっただけで、これから、初めてのところにたくさん行くことになる。

今回のツアーのハイライトは５月２日の広島だ！アメリカが中心となって作った憲法を記念する前の日に、偶然ながらライブをやることになった。
どうしても行くことができなかった場所だけど、思いは、先日出した「みんな大好きthe原爆オナニーズ」にあえて、ライナーノーツとして書かせてもらったので。それ以上は書かない、というより、書けない。

そして、仙台にも行く。じつはここは、自分の父が終戦を迎えた土地なのだ。だから、一度バンドで行ってみたかった。

仙台にあった、”陸軍飛行学校”で終戦を迎えたと言って、いろいろ話を聞かされていたからだ。

まだ、子供の頃、訳も分からずいろんなことを聞いたが、正直なところあまり覚えていない。だから、その地に一度行きたいという思いが、ここ１０年ぐらいの間に凄く強くなってきている。

自分達の住んでいる、中部地区は工業地域として、戦前から発達していたので、九州生まれの父はトヨタに来た。

”どうせ、戦争で死ぬんだから”という気持ちはあった、と、かつて話していた。

今このおかしな時代に、ロックをしている。真面目に！これが大切なんだ、今回のツアーは。僕にとっては。

2004/3