第65回 ”進化する”の巻 一番最初に出た時は、自分がCDプレイヤーを購入して、何しろ聴きたい音楽をCDプレイヤーから出したいだけのために、アルケミーから『エッセンシャル the原爆オナニーズ』を出してもらった直前の1987年10月のことだった。 そこには ”音質はアルケミーならではの水準を保っています” なんて書いてあって、本当に自主製作の時代だったなあ、なんて思ったりする。なんたって、CDのインナーには ”錬金術” と書いてある。 次の『アルケミズム2』は1989年7月に出ている。 この頃になると、時代はCDに移行していた。自分にしてもこのころから、LPよりもCDを圧倒的に多く購入している。それも、買い直しという名目で、ハードロックをたくさん買っている。 いろんな、意味をもった作品になっている。 バンドの紹介もしてあるし、”えっ” と思うような作品も入っている。そこが、アルケミーでしかできない、”自主製作” なところなんだ。 何万枚も売ること、そんなのはどうでもいいことなんだ。楽しく行こう。だから、我々は、”自主製作” の匂いを持つレーベルとつねに楽しくやっている。ピザもトリッピンもHGもみんな、同じ匂いがするでしょ。
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