第71回
”今年観た凄いライブは!”の巻


言うまでもなく『MC5』のライブだった。
それも、元LEMONHEADSのEVAN DANDOがリードボーカルを取った 「LOOKING AT YOU」 は、本当に凄かった。
実はこの曲、The Damned の Dave Vanian が歌うんだろうなあ、と漠然と思っていたが、違った。

何が凄かったかって、あんなに絶望のどん底にいるような声で歌われると、ROB TYNER よりも凄い感じがした。
もともと、個人的に LEMONHEADS はファーストアルバムの時からずーっと大好きなだけに、この MC5 で、どのような役割をするのかも興味深いものがあった。

もう一人ボーカルとして、これも大好きな MUDHONEY の MARK ARM がいるので、それだけで充分だったけどね。

そうそう、もちろん FRED”SONIC”SMITH の代りは、お決まりの元 RADIO BIRDMAN の”ロックンロール・ドクター”DENIS TEK が入っており、こちらも完璧。

こんな状態で、EVAN DANDO の格好の良さは格別だった。

完全にぶっ飛んでいて、自分のやること以外は全く興味無し。大体、「LOOKING AT YOU」 の時なんてステージの上に寝転がって、歌い出した。それも、”もう死んでもいいよ” みたいな感じで、ふわーあっと声が聞こえてきて、観ている私は真夏なのに ”鳥肌” が立った。

こんな経験は、久しくしたことがない。

他の曲は、比較的 MARK ARM と WAYNE KRAMER が現代的なハードロック(ストーナートは少し違うし、70年代のものでもなかった)を展開して、楽しいライブだった。というのが全体的な印象だ。

何しろ、MC5 の曲を、現在生存しているメンバーが全力でやるんだから、それだけで問題はない。

一人だけスター気取り名メンバーがいる訳でもなく全員がバンドのメンバーとして機能している、それはとても素晴らしいことだ。

そういえば、EVAN DANDO は出てきた時に、”今日で42回目かな” とつぶやいて、はにかんでいた。

今年は、このメンバーのMC5を見ることが出来たことだけで、充分すぎるぐらい満足した。
あとは、「紅白歌合戦の氣志團」が楽しみ。彼等はパンク・ロックなんだよ!

2004/12/25

  冬眠中の原爆は、実は、マル秘レコーディングをしているのだ!
吃驚してくれたまえ。ライブ予定は、次々決めていますよ!
2005年

2月 5日(土)東京 DOORS........................共:未定
2月19日(土)名古屋 クラブクアトロ.........共:MOST、あぶらだこ
3月 5日(土) 東京 ロフト...........................共:EVIL SCHOOL、あぶらだこ

3月 6日(日)名古屋 HUCK FINN..........共:モガ・ザ・¥5、Jr. Monster
ちょっと遅いけど、2月の名古屋が、いつもの”お年玉GIG”になります。
みんな、楽しみに来て下さい。