第78回
”どっこい！生きている”の巻

もう４７歳のおじさんがロックを毎日聴いて、「このバンドは速いから良い」とか「カオティックだね」なんて言っている姿、考えただけでも面白いでしょう。それも会社に行くと肩書き上、偉い人と思われてるような人が。

新入社員にとっては、ビックリを通り越して、こんな会社に入って正解だったのか？と思うだろうね。

でも、そんなもんだよ。おじさんはパチンコにゴルフだなんて、やっている暇はないのだ。とびっきりいかしたギターのリフに痺れて、バスドラの連打に夢中なのさ。

３５年もこんなことしていると思うだけで、呆れちゃうよ。

普通のおじさんなら、もっと知性とか教養を感じるものなのに。でも良いじゃないか、これでやり通しているんだから。いろんな本を読んで、感動して、音楽を聴いて、感動して。毎日が過ぎて行く。
最高だ！いろんな辛いことがある。そんなことは百も承知。それでいい。

だって、こんなに素晴しいことは、生きていないとできないんだぜ。

ちょっとだけ、プラスして書いておこう。
最近、８０年代〜９０年代の日本のハードコアを中心にした、パンクの再発(CD化)が、盛んに行われている。いろいろ言う人が多いみたいだけど、オリジナルである必要なんてないと思う。

簡単にいつでも入手できる状態にしておくことこそ大切で、原爆はアルケミーとの取り決めの最初にその項目を入れているから、常に入手できる状態になっている。
AMSに注文をしてもらったり、フジヤマに足を運んでもらったりすれば、簡単に手に入る。

正直なところ、自分がコレクターと云うこともあり、入手が困難なものを見つけた時の楽しみは良く判るが、決して高価なものを購入する気は無いし、ましてやプレミアなんかつけることなんて、まっぴらごめんだ。

自分の中で最も高価なものは何かと云えば、大阪のオーバンが出したシングルになるだろうな。
最初からとんでもない価格が付いていたから。勿論、フジヤマで発売された当時購入したもの。

だから、自分がその時購入しなかったものは、後日購入して聴いてもあまりピンとこないことが多い。

これはかつて書いた時と同じ。でも、我々と同時代によくライブをしたバンドの音源って結構持っていなかったりするので、もっと もっとCD化の促進を望みます。とくに、日本のハードコアは世界的にみて、珍しいぐらい純粋培養されていて、面白いと思うから。
オムニバスアルバムなんかも、そのままの形で出してもらえると嬉しいなあ。これは、個人的な願望。

静岡の ”SO WHAT” なんかを聴きたいよね。同じスタジオで録音していたから。あと、いっぱいあるなあ。

みんな、頑張って出して頂戴。

2005/4/13