第94回
”ロックは元気だぜ”の巻

昨年末のNHKロック特別番組を、再放送で大晦日の昼間に見ていました。

ロックって、１９５８年（私の生まれた年）に終わったって、映画「アメリカングラフィティ」で確か言っていて、調べて行くとその通りなんだけど、その終わったロックって云うのと今のロックは同じなんだよ。
だから、終わっていない。その人にとって、その場面で終わりにしたい時があれば、その時点で終了する訳だ。

なぜ、冒頭の番組のことを書いたかと云えば、EAGLESの ”ホテルカルフォルニア” で、ロックの終結宣言があることを解説者が述べていて、その解説者にとって７６年以降のロックは新しい衝撃を与えていないことが判る構成で、とても面白かった。

もっとも、解説者がビーチボーイズが好きなことは知っているから、この結論はある意味正しいと思う。
でも、私は違うのだ！このアルバムと同じ時期に ”新しい息吹” を感じ取ったから。

裸の王様達が爆発して行く２〜３年を体験してしまった。

ロックって云うのは、２〜３年で死んで、またすぐ後に、生き返る。まったく不思議な作用を持つ音楽だ。

世の中の技術と同じかも知れない。
間もなくまた、新しい連中が ”新しい息吹” を持ち込んでくるだろう。
自分がその新しい息吹を素直に感じられる限り、こういって良い。

『ロックは元気だぜ』

それでは、今年もピットで一緒に暴れようぜ！

2006/1/4