vol.4「携帯メール」
「もう15分も20分も経ってるのに、返事が来ない...」って、思ったことありませんか?
返事というのは、携帯でやり取りしてるメールについて、です。
ワタシもそうなんですけど、自分の手が空いていたり、ヒマだったりして時間があるからメールしても、相手はその時、どういう風な状況にいるかなんてわからないですよね。
相手も自分と同じように時間を過ごしていると思うから、「もう○○分も経ってるのに、返事が来ない!」とか思ったりするんじゃないかなぁと。
たとえ、それが相手の昼休みとか、明らかに手が空いていそうな時間だったとしても、向こうにしてみれば読みたい本があったり、同僚とお茶してたり、病院に行っていたりするかもしれないのに。
なんとなく、自分が電話しづらいとか相手も電話に出にくいとか、電話かけるほどのことでもないとか、電話で話したくないとか、そういう状況の時に活躍するのが携帯メールのような気がします。
前に付き合ってた彼は言いました。
「今、何してるか、どこにいるかを知っていないと不安だろうから、メールを頻繁に送るよ」と。
そして、彼はその通り実行したのです。
毎日、朝(正確には昼)起きて「今、起きたよ」メール。ごはんの前に「これからごはん食べるよ」メール。
本屋に行く前に「これから立ち読みしに行くよ」メール...てな感じで。
こっちとしては、もらった携帯メールにはなるべく早く返事しなきゃならないっていう変な義理心が働き、仕事中で猛烈に忙しいのにも関わらず、「早く返事を書かないと、相手が気にするかも(はず)」とか勝手に思って、イライラしたりとか。
で、あげくの果てに、上司の目を盗んでトイレでこっそりメールしたりして。何やってたんだろ...トホホ。
けど、そんな彼からメールが1通も来ない日があったのです。
こういう時に限って、彼の家の電話も携帯もつながらず、なんとなく不吉な予感がぐるぐると頭の中を巡ったりして。
結局、夕方近くなって、何度目かにかけた電話がつながったのです。
「もしもし〜?」と、妙に呑気な彼の声。ワタシは焦って、「ちょっと、今日どうしたの?!何回電話しても出ないし、メールは1回も来ないし!」と言いました。
すると、彼
「別に。今日は忙しかったし、(メール)しなかっただけだよ。」
別に今日はしなかっただけ?あっ、そう....。「しなかっただけ」なのかー...。
その瞬間に受けた言葉にできない妙に虚しい感じは、今でも忘れられません。
そして、彼のことはそれ以上責められず、電話を切りました。
うまく言えませんが、いつも「心配かけたくないからメールする」って言ってるけど、心配かけたくないって、ほんとに思ってるの?って、ちょっと思ってしまった。
自分が心配したくないだけなんじゃないかなって。
だって、ワタシがすぐに返事しないとあんなに怒るくせにさー!!(←心の中で逆ギレ)。
自分が伝えたい事がある故にメールするのか、それとも返事をもらいたいが為にメールするのか。
で、思ったんですが、恋愛において手間がかからないものっていうのは、あまり良くない気がしました。
手をかけるというか、メールだったら手書きの手紙とか電話の方が良いような気がするし、手紙よりは直接会って話す方がよりいいと思う。
だって、メールだとラーメン食べながら「好き」って打ってるかもしれないし、それこそ極端な話、浮気相手がトイレに行った隙にメールしてるのかもしれない。
携帯にしても、パソコンにしても、メールは伝達手段としては、とても便利なツールだとは思うんですが、大事な気持ちを伝える時は、やはり直接相手の目を見ながらがいいかなと思います。
まあ、シンプルで直接的な行動ほど、実行するのがなかなか難しかったりもするんですけどね!
2001/6/11
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