「If the kids are united」

うふざきッ あ ゆないて 
ねば でば えぶりぼで

「あの」
すべての行為がおわったあと
その
おねえちゃんは
もうしわけなさそうに
いった

「もしかして、いや・・」
おねえさんは
ちょっと ためらって
しかし
かくしん を こめた
口ぶり で
目をじっとみつめて
そっと
つぶやいた
「・・・・おきゃくさん、
けじらみ。
毛にタマゴびっしりだよ」

え?



(脳死)



よる、
だれもいない
おふろば
100えんショップで買った
安全カミソリで
金玉袋
の毛をそろりそろりと
剃っている。
いっぱい 
いっぱいいっぱい
いっぱいいっぱいいっぱい
ぼくの金玉の血を
すったコドモたちが
毛と一緒に
ずぼじょ ずぼじょ 
と、吸い込まれていく

おとうさん
さみしいよ

ふと
そんな声が
聞こえた気がして
ぼくは
カミソリの
刃でふくろを切った。

「イテ!」

たらたら、
血。
ずぼじょ ずぼじょ


たぶん、あしたもなにもかわらないだろう。
そんなこと いっても もう しかたないってば。

2001/5/26

鮫肌文殊
samehada@dream.big.or.jp


 
 
 


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