その二合目・・・石虎将軍 【石虎将軍とはえらい昔の中国の将軍で、ある日、森の中で自分のおやじを食った虎を見つけたと思って復讐の一念で矢を放ったのだが、それは虎ではなく石だった。 命中した矢は矢尻まで突き刺さっていた。そんで将軍は驚いてその後もその石を射ってみたけど二度と突き刺さらなかった。 一念を込めてすれば、そんな事でもできるというたとえ】 バンドやってる奴でプロレス好きって結構多いけどなんでだろうな。あと野球チームなんてのも作って一所懸命やってる奴等もいるな。あれは健康の為ってこともあるんだろうか。元ジャンキーとかの人間も多いからな。だけど、なんかバンドマンが野球やってるってださいな。あ、おれも『fujiyama野球チーム』に所属してた!おまけにプロレスラーになりたいなんて子供のころまじで考えてたな。 俺はなんてださい奴だ。 この人はまともな球が投げられないんだと思った4球目からは連続ストライク。俺はもう腰がひけてて三振。完敗。 奇麗な水はあとかたもない。 これを見た時、俺は一瞬にしてバットになり吐き気をもよおした。 映画を見てあんな経験をしたのは初めてだ。あんなパワーのあるモノを創れてしまうワタナベさんの集中力、思い、『一念』とは、いったい何者なんだワタナベさんは。どんな修羅場を潜り抜けてきたのか。生まれながらにして持った才能なのか。 仲間たちと写っているその写真は一人タバコをくわえ威風堂々として遠い先を見ぬいている。この頃からも今の偉大さの片鱗が伺えるがまだナメクジ物語は創れそうにない。 やっぱりその後の経験と努力によるのだろう。俺も経験と努力で自分を鍛え上げ、ワタナベさんの『一念』のように力強い『一念』を持ち人の心を射たい。 |